★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK14 > 993.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02174.HTML
2005.9.20(その3)
2005年森田実政治日誌[352]
前原民主党は「改憲・右翼・従米・従小泉」政党になる危険を孕んでいる
「過ちて改めざる是を過ちと謂う」(孔子)
9月17日の民主党両院議員総会が、ネオコン改憲主義者で、従米・従小泉主義者の前原誠司氏を選出したことは、民主党にとっての致命的失敗であった。民主党はひどい過ちを犯してしまった。
前原氏は代表に選出されるや、マスメディアで積極的に発言をしている。よく聞いてみると改憲をめざす政党(小泉自民党のこと)と協力して憲法改正を行う、などと民主党を自ら分裂させるようなことを公言してはばからない。こんなことを行えば、民主党は分裂する。前原氏にはこのことがわかっていないはずはない。わかっていてやっているのだろう。そうだとすれば、前原氏の目的は民主党の分裂を狙っていることになる。「民主党をぶっ潰せ!」と言っているようなものである。いいかえれば、民主党を崩壊させることに前原氏の狙いがあるとみなければならない。米国ネオコンによって民主党内に送り込まれた右翼改憲論者が民主党の代表に選出されたようなものである。
前原氏はまた労働組合をさかんに叩いている。小泉首相と同様、官公労組、自治労を攻撃している。小泉首相と一緒になって「労働組合ぶっ潰し」をやられたらたまらない。こんなことを許すわけにはいかない。
労働組合に支援されて選挙戦を戦い、当選した民主党議員の代表である前原氏が、民主党の支援団体である労働組合を叩くというのは、自己矛盾である。恩を仇で返すようなものだ。しかも多くの議員が自治労の支援を受けているのだ。
それ以上に問題なのは、労働組合への著しい偏見である。集会結社の自由は、国民の誰にも保障されている基本的権利である。しかも、いま小泉内閣は労働組合を目の敵にしている。この小泉内閣の攻撃から労働組合員の権利を守り、労働組合を守るのが、民主党の役割でなくてはならない。
前原代表は、小泉首相の側に立っている。労働組合は怒るべきである。断固として前原代表に抗議すべきである。前原代表が改めないのであれば、労働組合は民主党への支援を打ち切るべきである。前原代表の選挙区においても、労組は反撃すべきである。同時に、労働組合が支援している民主党議員と候補者に、前原代表と戦うことを強く求めるべきである。
前原代表の改憲・小泉自民党との協力・労組批判など度重なる挑発的、分裂的発言を許してはならない。民主勢力は直ちにこのネオコン政治家への反撃を始めよう。民主党の第二小泉自民党化を止めねばならない。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02172.HTML
2005.9.20(その1)
2005年森田実政治日誌[350]
新たな政治状況に関するコメント――小泉政治の支持者・前原氏の民主党代表就任で、小泉独裁体制が完成する
「風にそよぐ葦」(新約聖書)
[定見を持たず時流に従っている人をたとえる言葉。自民党内も民主党も強大な小泉体制になびいている。定見と信念のない政治家が独裁体制をつくる]
特別国会直前の政治状況について整理しておきたい。
(1)総選挙後、小泉政権はさらに強大化している。独裁体制は完成しつつある。
参議院自民党の反対派は、ほぼ全員が屈服し、方向転換した。衆議院議員造反組のほとんどが、首班指名選挙において、小泉首相に投票することを表明。転向がつづく。これにより小泉自公独裁は完成する。
(2)その上、民主党が小泉体制になびいた。民主党が前原氏を代表に選んだことは、民主党が小泉体制に屈服したことを意味する。ネオコン前原代表登場により、民主党は「反小泉路線」を捨て、「第二小泉自民党路線」に向かい始めた。前原新体制がめざす方向は、小泉政権との対決ではなく、協調・協力・従属である。
前原氏がめざすのは、戦略的には憲法改正、戦術的には官公労破壊。小泉路線と同じだ。これにより、小泉首相を中心とする平成版大政翼賛体制が成立する(民主党前原体制が官公労と官公労と密接な関係のある議員を切り捨てる方針を明らかにしたことにより、民主党の組合派が排除されるのは時間の問題である)。
(3)国内に小泉批判勢力がほとんどいなくなった。政党、マスメディア、経済界、諸々の社会組織のほとんどが、小泉政権を支持し、小泉政権の周辺に結集した。そして、民主党までなびく。「ブルータス、お前もか!」の状況だ。すべての組織は小泉体制になびくことにより、小泉首相を頂点とする強大な挙国一致的体制ができあがった。
この上に立つ最高リーダーはブッシュ大統領である。戦前の天皇制絶対権力に似ているが、最高位にあるのは日本の天皇ではない。日本の首相でもない。米国の大統領である。
(4)「民主党前原体制実現は民主党内のネオコン派が狙っていたことだった。狙いどおりになった」との見方が民主党内の一部にある。民主党はネオコンに乗っ取られた。前原代表は、小泉首相が4年前自民党内でやったこと(橋本派、道路族、郵政族の破壊、その上で郵政破壊)と同じことをやるだろう。前原代表は旧社会党系を排除し、官公労を破壊する。旧社会党系と官公労は戦いに立ち上がるべきではないか。
この新たな政治状況に対抗するためには、民主勢力は、まず、いま何が起きているかを正確に知る必要がある。民主党内に“小泉革命”が起こったのだ。民主党が野党として生きていくためには、早く前原代表をつぶす必要がある。その上で、全国的規模で抵抗組織をつくる必要がある。地域に抵抗組織を結成し、それを横につなげて、全国的な抵抗組織網を早くつくることが必要である。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK14掲示板