★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK14 > 806.html
 ★阿修羅♪
「無党派」(よろずもめごと論)
http://www.asyura2.com/0505/senkyo14/msg/806.html
投稿者 ちあき 日時 2005 年 9 月 18 日 01:20:35: QYdgBsttAJ9L6
 

http://highjump.cocolog-nifty.com/highjump/2005/09/post_cf06.html

2005.09.17
「無党派」


ブログを含めたさまざまな媒体において
今回の総選挙で小泉自民党が圧勝した理由について論じられている。
小泉総裁の選挙戦略(いわゆる小泉マジック)と
それに踊らされたマスメディア、
民主党の力不足など、
それぞれごもっともであり、
本質をついた議論も少なからずみられなるほどと思う。


しかし、
今回の選挙結果をもたらしたのは有権者自身である。
小泉総裁がどのような策を弄しようと、
マスコミがそれに便乗しようと、
有権者に知る機会が全く無かった訳ではない。
事実がほとんど伝えられることのない某国と日本は違うのだ。
一定の関心を持っている人は
表層の騒ぎに惑わされなかったはずだ。
例えば選挙を論じたブログでは、
これほどまでに小泉自民党を支持が多かったわけではない。
むしろ政権交代を望む声の方が多かったという話もある。
(それを調べた方のブログもありました。トラックバックをいただいた方だと思います。)


この選挙結果がどのような結果を招こうと、
それは有権者自身の「自己責任」として受け止める他はない。
有権者として消費者として、
政治家・マスコミを正してこなかったのであるから、
全体としてみれば自業自得であろう。


小泉自民党に圧勝をもたらしたのは、
いわゆる「無党派」である。
「与党自民党」の伝統的支持層は
小泉後をにらんで自民党が与党でありつづけることを望み、
それに「小泉改革自民党」に改革を期待する
無党派の一部の票が上乗せされたのであろうと思う。


その「無党派」であるが、大きく2つに分けられるのではないだろうか。


1つは
「政治に対して主体的な考え持つ」無党派である。
特定の政党、イデオロギー、支持団体に束縛されることは嫌うが、
自らの「政治信条」を持っている。
その時の社会状況、政治状況に応じて、
よりベターと思われる選択肢に投票する、
もしくは棄権することもあろう。
「しがらみ」が無いだけで自らの考えに基づいて投票するため、
彼等の票を獲得することは容易ではない。
今回の選挙でもおそらくこのグループの多くは
小泉マジックに踊らされること無く、投票を行ったものと思われる。
(私自身はここに分類される有権者である。決まった支持政党は持っていない。)


そしてもう1つは
「政治に関心のない」無党派である。
普段は選挙に行かない、
政治・社会に関わる報道にもあまり関心はない。
従ってこの4年間の小泉政権が行ってきたこと、行わなかったこと、
批判、評価されてきた内容を「ほとんど知らない」ひとびとだ。


彼等こそ今回の投票率上昇と小泉自民党圧勝の主役である。


普段は全く関心がないのだから、
小泉首相の「失点」については何も予備知識がない。
以前に森元首相が「寝ていて欲しい」と失言したように、
フダンは寝ているのである。
騒ぎが起きているので、フト起きて窓の外をみたら
「改革派」小泉と「守旧派」郵政反対議員&野党が闘っているように見えた。
そして「刺客」と呼ばれる女性候補、
ホリエモンなどの目新しい顔ぶれ、
「しがらみにとらわれない」小泉首相の
「わかりやすい」スローガンが目に入ったのである。


「目新しさ」「改革」は野党、新党の専売特許であったから、
これまでは「風が吹けば」、彼等は野党に投票した。
そして「信条」無党派の票と合わせ
「山が動いて」社会党を勝利させたり、
一度は自民党を野にひきずりおろして細川連立政権を実現させたのである。
今回の選挙で、この「無関心」無党派を巧みに引きつけたのが
「小泉マジック」であった。


蛇足であるが
「刺客」と言われたホリエモン自身も
この「無関心」無党派だ。
自著で政治に関心がない、関心を持つのは時間の無駄であると
公言していたではないか。


国会に提出された政府の資料の中に、
「小泉支持者はIQが低い」と書かれているとして問題になったが、
「IQが低い」の中味は要するに
「政治に関心がない」ということだろう。
そういう意味では、
政府資料としては問題があるが、ある意味本質をついていたのである。


異色の受験漫画として話題の「ドラゴン桜」で、
主人公の桜木弁護士は
「知らない」ということは自らが損をすることであり、
自分にとって危険なことであると説く。


「無関心」無党派にはまさにこれが当てはまるだろう。
今回の小泉自民党圧勝が、
彼に投票した無党派層に利益をもたらすかどうか疑問だ。
定常的な投票を期待できない層が
政治において手厚く保護されることはあり得ない。
「知らない」まま投票して「損をする」のは彼等自身である。


投票率は高ければよいのではない。
「とりあえず投票に行こう」というスローガンは言葉足らずである。


「投票に行こう。そのために政治と社会の関わりをよく知ろう。」である。


 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

▲このページのTOPへ       HOME > 政治・選挙・NHK14掲示板



  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。