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国民と総理の関係
ここまで自民が圧勝するとは正直、意外だった。投票率が上がれば弱いといわれた自民が強く、都市部で弱いといわれていた自民もまた強かった。
郵政民営化、是か非かのみを問うた自民に投票したのは、政治に閉塞感を持っていた国民の裏返しであり「今度こそ日本は変わるのだ」という期待の表れである。
今回は、小泉さんの作戦勝ち。それに尽きる。
常々私は、小泉首相と国民の関係は「DV(ドメスティックバイオレンス)夫と妻」のようなものだと思っている。
実際に暴力を振るうわけではもちろんないけれど、小泉首相の言動は、時として暴力的である。しかも、非常に冷酷な一面もあり、今回の造反議員への仕打ちなどは、まさにそれ。
女性に対しても同様で、外務大臣時代の田中真紀子さんを更迭したことや、前妻への仕打ちなどは、小泉首相が根っこの部分で冷たい男であることを象徴している。
だが、時折、サ―ビスされたり優しくされたりすることで、ああ、やっぱり、この人に付いていこう・・・・・・と思わされてしまうのだ。
ク―ルビズをキメて、あたかも国民のことを心から考えているような演説に酔わされたこの1ヶ月は、DV用語でいうところのハネム―ン期だったのである。
今後は、郵政民営化の陰に隠れていた消費税や国民年金、9条を含めた憲法改正などなど、山積みになった問題が噴き出してくると思うが、小泉首相は「私の任期はあと1年。まずは郵政民営化から」とか言っている。
やっぱり、この人、郵政民営化だけできればいいのである。少しでもうまく進まなくなったら、また何かやらかしますよ、きっと。刺客の皆さんも、いつ真紀子さんの二の舞
いになるかもしれない。くれぐれもお気をつけいただきたい。
某局の選挙特番で、亀井静香氏に対し、「郵政民営化にYESと答えた民意をあなたはなぜ見ようとしないのか」と斬り込んだキャスタ―がいた。その一方で、優秀なエコノミストや評論家、堪がよくセンスもある一部の政治家たちがあの法案に対し「NO」といっている現実も私たちは冷静に見ていかなくてはいけないだろう。
山田美保子(放送作家 コラムニスト)
東京スポ―ツ 05 9 13
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