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「渋谷から日本を変えた」渋谷区議平田喜章のblog
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政界未来予測
衆院選挙は、小泉自民党が
圧倒的な勝利をおさめた。
最初に断っておくが、
僕は無所属であり、
どちらの味方をするわけではない。
ちょっと、近未来を予測しようと思う。
まず、自民党だ。
小泉首相は、「自民党をぶっ壊す」と
繰り返し言ってきた。
その結果、大勝したわけだ。
このセリフ、本音は
「経世会と亀井派をぶっ壊す」
だったはずだ。
橋本龍太郎氏=息子に代替わり 比例当選
亀井静香氏=悪役として無所属に
野中弘務氏=前回引退 後継落選
鈴木宗男氏=今回新党比例当選
藤井孝雄氏=落選
平沼赳夫氏=無所属当選 総理の目消える
小林興起氏=新党落選
綿貫民輔氏=新党当選
こうしてみれば、「ぶっ壊した」
ことがはっきりする。
首相は、岸信介氏−福田赳夫氏
−安部晋太郎氏−森喜朗氏−小泉氏と続く
清和会の直系だ。
小泉氏はこの基盤を重視するに違いない。
首相の近辺には新人の小泉チルドレンがつく。
郵政に賛成はし、今回は自民に留まり
当選した、経世会や亀井派議員は
大きく影響力を失った。
そうなると、郵政には嫌々賛成
したけれど、あえて嫌々という
人は多いはずだ。
郵政は民営化した。
じゃ、次は特殊法人、
次は・・・・
となれば、この人たちの
不満は大きくなるはずだ。
国民の人気を取るか、
この不満分子を取るか・・・
この二者は相反する。
中曽根首相が304議席を
獲ってから、自民党の永年与党が
崩れた。(波に乗って売上税導入を
検討する。自民党弱体化、社会党崩壊の
前触れであった。)
小泉氏がこの人気と議席を
どう活かし、どう運営していくか
注目だ。
もちろん、郵政を民営化した後も
次々に、国民から歓迎される政策を
実行していく可能性もある。
しかし、
国民が裏切られたと見捨てる
可能性もあるし、不満分子が
分裂する可能性もある。
小泉氏が退任し、後継に
この体勢を渡した後に、
この人気が維持することは
あまり期待できない。
ならば、増税も含め、
やれることはやるという
可能性は高い。
いずれにせよ、自民党は
小泉首相と清和会が主導権を
握った。
では、一方の民主党はどうか。
元気なのは一部の生き残った
若手だけだ。
そして、冷静に今回の事態を
予測していたのは小沢一郎氏だけだ。
そうなれば、小沢氏と若手グループが
組んで、菅直人氏や鳩山由紀夫氏を
押さえる。
どうじに、旧社会党系は徹底的に
潰されるだろう。
この人々が、健在だと現実的な政党に
なれないし、労働組合を切れない。
そして、これらの人々が健在だと
財界からは認められない。
(つまり、万年野党になってしまう)
小沢氏の戦略を考えるならば、
それは、自民党の分裂を誘うか、
公明党を抱き込むかしかない。
大衆人気を奪い返すためには
若手の代表を立てる。
そして、自民の失政を待ち、
反転攻勢を狙うだろう。
誰が政権を担当しても、
増税は課題となるし、
財政を立て直すには
荒療治が必要だ。
だから、突く点はいくらでも
あるはずだ。
一番効率がいいのは、
自民党の経世会系を
小沢民主に巻き込むことだ。
そうなると、
清和自民党 対 経世民主
ですっきりする。
自民党は小泉氏が主導権を握った。
民主党は小沢氏と松下政経塾系が
主導権を握る。
自民党は、ぶっ壊すと言って勝った。
今度は、ぶっ壊された民主党が
自らさらにぶっ壊し、
再生を期すことになる。
小選挙区制度はドラスティックに
政権交代が起こる。
その、特性が今回、顕著にあらわれた。
イギリスの労働党は、
サッチャー保守党に一度、
ボコボコにされた。
サッチャー氏は人頭税で
人気を失う。
後継のジョン・メージャー氏は
若きトニー・ブレア氏に敗れる。
このまま、3分の2与党体勢が
続いていくのか、
あるいは、波乱が起こるか。
政治の世界では、何が起こるか
「一寸先は闇」だ。
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