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(回答先: Re: トヨタ自動車の不買運動を提唱します。 投稿者 博打屋 日時 2005 年 9 月 15 日 21:26:19)
僕も真面目な話、大新聞は読まないように、またテレビは見ないように、というのが今回の衆院選が語っているものだ、という気がしています。
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「サンデー毎日」2005.09.25号
佐高信の政経外科
トヨタを「大手企業」としか書けなかったのですね
<「タ刊フジ」への手紙>
拝啓「夕刊フジ」様
『夕刊フジ』は私にとって「実と虚のドラマ──経済小説のモデルたち」でデビューさせてもらった新聞で、とりわけ愛着が深いのですが、九月六日付の一面は、ライバル紙の『日刊ゲンダイ』と比較して、甚だ残念なものでした。
見出しには大きく、「三沢千代治ミサワホーム(元社長)竹中(平蔵)を刑事告訴」とあります。「特捜部捜査検討」と続くのですが、『夕刊フジ』には、「竹中と親密関係」にあり、ミサワの買収を画策した「大手企業」の名が書かれていません。
三沢千代治氏は、この「大手企業幹部」と氏の会談を設定する「口利き」を竹中氏が行ったことを公務員職権乱用罪で訴えたのに、その大手企業がどこかわからないのです。
まさに、隔靴掻痒とはこのことでしょう。
一方、『日刊ゲンダイ』はどうか。
トップ記事ではありませんが、かなり大きな見出しで、竹中が刑事告訴されたことを報じ、「現職の大臣が刑事告訴されるのは前代未聞のこと」として、こう解説しています。
「ミサワホームは昨年12月28日、産業再生機構入りし、05年3月31日、トヨタがスポンサーになることが決定している。再生機構を経由したこの”売却劇”に、竹中大臣が違法に関わっていた疑いがあるというのだ」
『日刊ゲンダイ』の記事を読んでわかりました
これで、『夕刊フジ』が書かなかった(もしくは書けなかった)「大手企業」がトヨタであることがわかりました。
業績不振の「トヨタホーム」を抱えるトヨタは、プレハブ住宅のトップメーカーだった「ミサワホーム」の買収を以前から望んでいた、と『日刊ゲンダイ』の記事は続きますが、それによって、竹中氏が仲介して、三沢氏とトヨタの奥田碩会長が経団連で会い、奥田氏が持ちかけたミサワホームの買収を三沢氏が拒否したことが判明します。
その後、奥田会長は「ミサワホームは産業再生機構に行けばいい」とか、「産業再生機構活用が前提」とかいった発言を繰り返し、結局、ミサワホームは再生機構送りになってしまいました。
これについては私もこの欄で取り上げましたが、『夕刊フジ』がトヨタを「大手企業」としか書かなかったのは、まさに画竜点晴を欠くものでしょう。
それほど人広告スポンサーとしてのトヨタの力は強大になったということかもしれませんが、『夕刊フジ』のために私は残念でなりません。
同紙では、次のトヨタの横暴も批判できないでしょうね。私はいま、沖縄にいるのですが、七日付の『琉球新報』に「トヨタ、自民支援を本格化」という記事が載っています。「経営トップら集会へ続々」と続くのですが、それによると、トヨタ本社のある愛知県豊田市で開かれた自民党候補の集会に、張富士夫副会長が駆けつけ、、応援に来た小泉首相に先立って「小泉改革は成果を上げている」と声を張りあげたというのです。その後開かれた別の演説会場には渡辺捷昭杜長も出席したとか。
「かつてトヨタは政治とは一線を画す主義とされた。だが今回は、経済財政諮間会議のメンバーとして小泉改革を後押ししてきた奥田会長が自民党支持を公言」とありますが、これは明らかに、かつて問題となった「企業ぐるみ選挙」ではありませんか。
血迷った首相に血迷ったトヨタという感じですが、『夕刊フジ』ははっきりと名前を出して、これらを批判して下さい。
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