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●「挑戦者」に相次ぐ誤算/民主・斉藤勁さん
小泉純一郎首相のおひざ元の衆院11区。参院議員の議席をなげうって、民主党本部が「最強の挑戦者」として斉藤勁さんを擁立し、注目を集めた。結果は祖父から三代続く地盤と抜群の知名度を核に、小泉首相が盤石な戦いぶりで圧勝。一九九六年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、最高得票数となる十九万七千三十七票を獲得した。「最強の挑戦者」には相次ぐ誤算があった。
十日夜、最後の訴えで斉藤さんはこう呼び掛けた。「9・11を、政権交代を実現する歴史的な日にしたい」。しかし、斉藤さんにとって皮肉なことに九月十一日は自民が歴史的な勝利を収める日となった。
斉藤さんを支援した民主党の大村博信県議は「郵政民営化選挙にのみ込まれた」と話す。斉藤氏が期待していた無党派層の支持を思ったように引き付けられず、首相に“純風”が吹いた。
首相の実弟で秘書の小泉正也さんは「これまでで最高の手応えだった。改革を成し遂げたいという首相の思いを多くの有権者が支持してくれてうれしい」と笑顔を見せる。
斉藤さんの誤算はそれだけではなかった。保守分裂となった六月の横須賀市長選を受け、保守層の切り崩しを狙ったが思うようにいかなかった。
市長選では、地元の小泉事務所は蒲谷亮一市長を推し、自民党の竹内英明県議が木村正孝元市議を支援した。そのしこりもあり、総選挙で首相は選対本部長を置かない異例の戦いに臨んだ。
斉藤さんはチャンス到来と見て、木村さんや市長選で木村さん支持に回った市議、中選挙区制時代に首相と戦った田川誠一元自治相の関係者らに接触したが願い通りの支援を得られなかった。
竹内県議のある支持者は語る。「斉藤さんは労組出身で小泉事務所と一緒に蒲谷さんを推した。応援を求めるのは甘い。市長選のことで小泉さんに投票するのにためらいはあったが、自民候補一人の小選挙区制で他に選択肢はなかった」。竹内県議も選挙期間中の県政報告会で、市長選のときの不満を示しながらも首相の支持を表明した。
さらに、斉藤さんに追い打ちをかけたのが元外交官天木直人さんの出馬だ。天木さんは「平和国家の日本を取り戻そう」と訴えた。郵政民営化一点にこだわった首相に対し、「小泉外交」の批判に絞って戦った。
ある斉藤さんの支持者は「天木さんに『小泉批判票』を奪われたのは痛かった。独裁政治ストップ、年金などいろいろなことを訴える斉藤さんよりも、天木さんの一点批判のほうが有権者に分かりやすかったようだ」と悔しさをかみしめていた。
http://www.kanalog.jp/05election/entry_12405.html
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