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自民党本部で27日、最年少で当選した杉村太蔵議員の記者会見が行われた。なんでも、若きセンセイの“正直すぎる発言”が国会議員にあるまじき云々…ということらしい。こんなことぐらいで記者会見とは、記者会見の公共性も霞んでしまうようだ。日本ではタレントの恋人宣言まで記者会見である。これも、日本のメディアは記者会見の主旨・内容より“話題性”を重視するからであろう。この日もさっそく、百人を超える記者やリポーターたちが押し寄せた。大物政治家並みの規模である。マスコミが熱くなるのも無理はない。マスコミにとっては、これほどの“おもろいキャラクター”は吉本のお笑い軍団にもいないはず。なるほど、「料亭に行ってみたい」に始まる数々の“放言”は、タイミング的にも具合の悪い発言である。だが、それを記者会見で“お詫び”することの方がもっと、嘆かわしいことだ。昔、ドイツでポルノ女優が国会議員に当選した。彼女は国会で数々のパフォーマンスを披露し、国民の関心を「政治」に誘導した。それに比べればなんでもないことだ。杉村議員は当初、衆院選に出馬するという“経験”をしてみたく立候補したのだが、間違って当選してしまった。衆院選に出馬するところまでは想定していたのでそこまでは、それなりの心の準備もしていただろう。ところが、いきなり“当選議員”になってしまったから大変、どう対応していいかもわからないまま、マスコミに取り囲まれてしまった。国会議員としての取り繕い方も言葉もしらない。杉村議員は興奮し、戸惑いながらもありのままの、正直な意見を語った。つまり、日頃の感想、本音を語ってみせたのである。「料亭に行ってみたい」「国会議員の給料は2500万円」「議員宿舎は3LDKで楽しみ」など、正直すぎる言葉を元気よく披露した。純粋で正直な若者だったのである。普通のセンセイ方なら、そんなことを思っていても一旦、それがどのような印象で受け止められるかを見回し、優等生的な言葉を繰り出すはずだ。人間、腹の中では「あの野郎!」と思っても、本人を前にすると、「元気ですか。がんばってください」と、もっともらしい言葉で取り繕うものだ。とくに日本では、場の雰囲気、立場をわきまえることが品位、礼儀とされている。そんな社会に照らすと、杉村議員の言動はすべて「???」となって当然だろう。実際、「なぜあんな奴が国会議員になったのか!」と、ブーイングである。コメンテーターや評論家といわれる似非センセイたちまでが、杉村議員の軽さを射っている。彼を攻めるのは酷である。「不倫メール」や「お菓子を摘みながら語れる政治」の言動がもっと、軽いものであるはず、ましてや、彼の当選は比例選挙制の弊害であり、杉村議員を公認した自民党の責任でしかない。それを…、元気な若者を型に押し込め、枠にはめるようとして「お詫びの記者会見」を開かせるとは、なさけないことだ。ニートやフリーターが犇く日本社会にも、彼のような元気な若者がいるとわかっただけでも心が和んでくる。一若者が衆院選に候補する「経験」を味わいたく、それを実行に移した行動力や勇気には、『頑張れよ!』の一言もかけてあげたくなる。そして、彼にはもっと、若者らしき本音、若者たちの考えを代弁してほしいと思っている。若き日は数々の失敗、失言の連続だ。人間は失敗を経て成長し、その失敗から学び、悟っていく。杉村議員の資質、可能性はまだまだ「?」かもしれないが少なくとも、26歳の“志”に石を投げつけることだけはやめてほしい。なにより、マスコミの餌食にはならないでもらいたい。小泉首相の変人度に比べればまだまだ、杉村議員の方がまとものような気がしてならないからだ。
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/09/post_60e8_2.html
記者会見映像 (WMP)【ビデオニュース.COM】
http://www.videonews.com/asx/092705_sugimura_300.asx
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