★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK14 > 1232.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
小泉の元義兄(竹本公輔被告)【懲役4年判決】の波紋
9月24日号
(転載はじめ)
9月6日、大阪地方裁判所の法廷に、グレーのスウェットの上下に身を包んだ老人が刑務官と共に姿を現した。
坊主頭は真っ白で、体は痩せこけ、見るからに弱弱しい。
「竹本公輔被告ですね」
裁判長から尋ねられ小さくうなずく。
「主文、懲役4年に処する」
判決が言い渡されると、体はさらに小さくしてうつむいた。
裁判長が「もう二度と裁判所で会うことがないように。生活保護など公的援助を受けるよう努力して」と諭すと、老人は小さくうなずき足早に法廷を出て行った。
総選挙を5日後に控えたこの日、関西地方は台風14号の影響で大雨が降っていた。今回の総選挙を仕掛けた張本人、小泉純一郎自民党総裁のポスターも雨で濡れている。そして、この日、懲役4年の判決を言い渡されたみすぼらしい老人こそ、小泉純一郎首相の元義兄、竹本公輔被告(76歳)なのである。
ここで、簡単に小泉首相と竹本被告の関係を説明しておこう。小泉首相には3人の姉がいる。竹本被告は1955年に長姉のA子さんと結婚。
娘をもうけたが6年後に離婚した。ちなみに、首相に常に寄り添い”影の女帝”と呼ばれる秘書の小泉信子氏は三番目の姉である。
本誌は、今年3月、窃盗罪で服役していた竹本被告が京都刑務所を出所したことを報じた。ところが、竹本被告はそれからわずか1ヵ月半後に、またも盗みを働き、4月27日に現行犯逮捕されていたのである。竹本被告は窃盗の常習犯で、今回で15犯です。
「常習累犯窃盗」という、窃盗罪より重い容疑に敗因変更され、今回の判決を受けた。
竹本被告の手口ももっぱら高級住宅街の住宅に侵入して、現金や商品券などを盗むというもの。
今回の判決を受けた犯行の手口も同様で、4月25日に兵庫県宝塚市で1軒目の家のトイレのガラス窓をガスバーナーで焼き切り、2万3千円を盗んだ。その足で近くの2軒目の家に侵入したが、警報機が鳴ったので自転車を盗んで逃げた。その際、ガスバーナーを置いて逃げたため新たに購入し、2日後に大阪府吹田市で住宅に侵入したところを逮捕された。
■慶大を卒業してドロボーの道へ
裁判では竹本被告と弁護士との間で、こんなやり取りがあった。
ーー出所後、どのような生活をしていたのか?
竹本・競輪場に行きましてですね、昔かじったことがあった、コーチ屋という仕事があるんです。それでお客さんに買い目を教えて、ご祝儀をもらうという仕事がありまして、それで食べていたんです。大阪では友達はいませんので、サウナで寝泊りしておりました。
ーーコーチ屋の仕事は、その後どうなったのか?
竹本・ダービーという大きなレースがございまして、それが一週間ほどで終了しました。その後は、仕事が無くなり生活が苦しくなりました。職業安定所にも行ったのですが、月に5万円くらいの仕事しかありませんでしたのでどうしようもありません。
ーー生活保護という制度があることは知ってますよね?役所などは行きましたか?
竹本・どうせだめですから、行っても仕方ないと行きませんでした。
ーー自分のお金がなくなると、人のものを盗む、そんな考えでいいんですか?
竹本・いや、そんなことではないのですが....。悪いと知りながらですね、つい。金が無くなり、この年齢で野宿するのは、キツイので....。
ーーあなたは40年間、盗みを繰り返してきましたね。恥ずかしいと思ったりしたことはありませんか?
竹本・本当に恥ずかしいです、すいません。
消え入りそうな声で竹本被告は証言した。
かつては小泉純一郎から兄と呼ばれた男の末路だ。竹本被告が離婚して犯罪の未知に走っていなければ、場合によったら首相の片腕になっていたかもしれない。
無反省に犯罪を繰り返す態度は許されるものではないが、その落ちぶれた様子は、同情心を誘う。
竹本被告の半生を振り返ると、窃盗を働いては刑務所に入るという繰り返しである。竹本被告は、東京・赤坂生まれた。
疎開先の長野県で旧制中学を卒業後、慶応大学工学部に進学し卒業。日産自動車のセールスマンになった。その後、旧電電公社に就職した。そして、運命を変えた結婚する。
本誌が入手した事件記録には、竹本被告の供述としてこんな証言がある。
『昭和30年6月ごろ、小泉A子という女性と結婚して、2年後に長女が生まれました。』『ギャンブルに走る精神的な弱さから妻や子に見捨てられ昭和36年に離婚した。』
この女性が小泉首相の実姉のA子さんであることは前述のとおりだが、離婚の際、長女の親権を巡って竹本被告は民事訴訟を起こしている。
結局、長女は小泉首相の養子となった。つまり、竹本被告の長女は戸籍上、小泉首相の妹となったわけである。
離婚後、竹本被告はますますギャンブルにのめり込み、盗みを重ね、刑務所とシャバを往復するようになる。
■人生を台無しにされた
竹本被告は、自分の人生が失敗した原因は、小泉一族にあると思っているフシがある。あるとき、竹本被告は小泉一族について、刑務所仲間にこう話したという。
『小泉純一郎は知っている。昔から(結婚前から)小泉の家には出入りしていたんです。小泉純一郎を家で見かけたのは、たぶん私が高校生のころだった。その時、奴は幼稚園くらいで小さかった。
A子との結婚は、式も質素で名門の政治家の娘の結婚式という感じじゃなかった。隠れるような式だった。家柄が違い、反対を押し切った結婚だったからかもしれない。娘が生まれて、幸せな時代もあった。けど、ギャンブルにのめりこんで結局は妻子から見捨てられた。民事裁判にまで発展し、娘の親権は妻にいってしまい、小泉一族の籍に入れられてしまった。
何で苗字が竹本から小泉になるのか。腹が立った。子供を盗人みたいにとられてしまったから。盗人の自分が言うのも変だけど、とられたんですよ。親子だから別れても子供は恋しい。何度か小泉の家に行ったが会わせてもくれなかった。夜遅くに行ったら追い返されたこともある。
汚らしいとか、犯罪者とかそんな言葉で罵られた。純一郎が【子供はこっち(小泉家)の籍だ。もう何も関係ない人間だ。今度来たら警察を呼べ】とか言っていたと人づてに聞いた。悲しかった』
竹本被告の刑務所仲間は、彼の心情をこう代弁する。
「竹本氏は、子供をとられ、人生を台無しにされたと小泉一族に怒りを感じているんですね。小泉が総理をやってることについて【総理をやる刺客はない】とも語っています。【小泉一族と接点が無ければ、人生は変わっていた】と悲しんでおり、そのせいで天涯孤独だとも話していました」
今年4月、竹本被告に窃盗に入られた被害者のBさんはこう語った。
「被害は朝まで気づきませんでした。トイレに行くと窓ガラスが割られていてビックリしたんです。女物のコートまで盗まれたんですよ。寒かったんでしょうか。警察の人に犯人の顔写真を見せてもらいましたが、白髪の上品そうな顔たちでした。え?犯人は小泉さんの元義兄?それは知りませんでした。ずいぶん落ちぶれたものですね。哀れです。」
竹本被告がいくら小泉一族を恨もうと、それは逆恨みで自業自得と言わざるを得ない。しかし、ここまで落ちぶれたうえに76歳という高齢を考えれば、彼の老い先もあとわずかだろう。
普通の人の感覚なら少しは哀れに思うはずだが”非情”が売り物の小泉首相は、少しも心の痛みを感じないのかもしれない。
(転載終了)
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK14掲示板