★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK14 > 1225.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
民主党・前原誠司代表に聞く
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050927/mng_____kakushin000.shtml
民主党代表選で、菅直人氏を破って新代表に就任した前原誠司氏。先の衆院選で大敗した民主党をどう再生させ、巨大与党にどう対抗していくのか−。四十三歳の若きリーダーに聞いた。 (聞き手=政治部・関口克己)
□態勢づくり
――代表選出馬を決意したのはいつか。
「衆院選の開票日(十一日)に、自宅で当選を待っていた時だ。『岡田(克也)さんが辞めた後を誰がやるんだ』と考え、妻に『おれが小選挙区で勝ったら、考えなきゃいけないな』とぼそっと伝えた」
――代表選の立会演説会で、中学時代に父を亡くし、奨学金で大学まで進んだ経歴に触れたことが、勝因の一つともいわれている。
「前夜に、陣営の議員から『政策論だけでは駄目だ。人を感動させないと』と言われた。『お涙ちょうだいは嫌だ』と明確に答えなかったが、(演説に)入れようと腹に決めた」
――ブレア英首相が首相に就任したのも四十三歳だった。
「任期一年で、どうやって党を立て直しの軌道に乗せるかしか考えてない。一日一日をしっかりやる。それだけだ。政治生命が早く終わるかもしれないと、覚悟して出馬をした。私の好きな坂本竜馬は三十三歳で死んだ。それに比べれば、私もいいおっさんだ(笑)」
――能力主義を掲げた人事を自己採点すると。
「ほぼ百点満点だ」
――旧社会党系や旧民社党系を外したとも指摘されている。
「何グループとか考えずに、この課題なら誰にするかと考えた。批判をする人は、それに適した人材がそのグループの中にいるのかと問いたい」
□対決戦略
――民主党を立て直せるのか。
「強烈な反省の下で、再スタートすることが必要だ。郵政民営化関連法案への対応を反省し、重要政策については常に対案を出す姿勢が必要だ」
――民営化法案の対案は、「郵便貯金と簡易保険は民営化または廃止」とする方向だが、反対する議員は除名するのか。
「小泉首相のまねはしない。一法案の対応で党議拘束違反をしたからといって、除名するのは極端だ。ただ、形だけの罰則でもいけないので、厳しく対応する」
――「脱労組」を進める上で、公務員制度改革が試金石になりそうだ。
「考え方を今年中にまとめる。与党より先に出すぐらいの意気込みでやる。(労組系議員の)反発はあるかもしれない。だが、代表就任時に、国家公務員に労働三権を与える代わりに身分保障を廃止すると明言し、退路を断ったつもりだ」
――憲法改正案づくりの対応は。
「国民投票で半数に賛成していただこうと思えば、相当慎重な議論が必要だ。失敗すれば、数年間は取り上げることができなくなる。焦らずじっくりやっていく」
――改憲案の党内取りまとめのため、多数決を取る気はないか。
「毛頭ない。この伝家の宝刀はあまり抜くべきではない」
――九条はどうする。
「(陸海空軍の不保持を定めた)二項を削除して自衛権を明記する。九条改憲論者は、タカ派で好戦派というレッテルを張るのはナンセンスだ。『読んで字のごとく』の憲法に直すべきだ」
――自民党との違いをどう出していくのか。
「外交・安保の立ち位置はほぼ一緒でいい。内政ではいい改革競争はするが、『小さい政府』の競争はしない。民主党はセーフティーネットをしっかり張れと主張する」
まえはら・せいじ 京大卒。松下政経塾、京都府議を経て、1993年の衆院選に日本新党から出馬し、初当選。民主党幹事長代理や「次の内閣」外相、防衛庁長官を歴任。衆院京都2区。当選5回。43歳。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK14掲示板