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国会議員の犯罪や反社会的行為が報じられることが多い昨今。
自民党 ― 鈴木宗男、中西一善 公明党 ― 片上公人
共産党 ― 筆坂秀世 社民党 ― 辻元清美
民主党 ― 古賀潤一郎 などなど。
学歴詐称から秘書給与詐欺、痴漢行為からセクハラ行為。ここにはあげていないが、自民党には権力を握っているので、枚挙のいとまがないほどの収賄事件がある。
あげていけばどの党にも、大なり小なり不祥事はつきものだ。しかし今回の衆院選後に逮捕された小林憲司・民主党前衆院議員ほど、世間をあきれさせたものはないだろう。前原新代表のもと、まき直し再出発を期す民主党にとって、重い、重い足かせとなるだろう。
9月26日付「しんぶん赤旗」がこの事件を社会面で報じている。あらためてあきれ果てている次第。記事は次のとおり。
覚せい剤で逮捕 小林前衆院議員
5年前に薬物疑惑報道 「なぜ気付かぬ」と有権者
国会議員が覚せい剤―。民主党前衆院議員・小林憲司容疑者(愛知7区、今衆院選で落選)と秘書二人が覚せい剤所持の疑いで逮捕されるという前代未聞の事件に衝撃が走っています。同容疑者の薬物疑惑が初めて報じられたのは5年前。なのに、なぜ発覚しなかったのか。地元には怒りが渦巻いています。 (芦川章子)
「最悪だよ。国権の最高機関にいる人間が覚せい剤だなんて、考えられない。」小林容疑者の地元・愛知県日進市。会社員の男性(45)は「まさかね…」と絶句します。
■“薬漬け” 不問にした民主党
小林容疑者が逮捕されたのは18日。その後の調べによると、同容疑者は初当選の翌年の2001年秋ごろから、知り合いのホステスに勧められ覚せい剤を使い始めたといいます。吸引は週に2〜3回程。秘書のかばんの中には吸引用のパイプが入っていました。秘書とともに、議員会館内や選挙中の車の中でも使用するほどの“薬漬け”でした。
実は、小林容疑者については5年前に薬物疑惑が報じられたことがありました。
『週刊実話』2000年11月16日号で掲載された「元同僚が告発する民主党1年生代議士の薬物疑惑」と題する記事がそれ。このときは、「K氏」というイニシャルで報じられましたが、同誌は半年後、「小林憲司代議士の友人らが証言した数々の『疑惑』を不問にした民主党」と実名で報道しました。
いずれでも、小林容疑者は疑惑を否定。民主党側も、「調査」はしたとしながらも、結局、「わが党は信じることから始めたい」(民主党本部総務部長)と週刊誌に答えていました。一連の疑惑報道は地元でも間題になりましたが、結局、きちんと調査はされませんでした。
その後、小林容疑者は国会議員として、薬物取り締まりを要求するという、逆のイメージを打ち出すようになります。02年3月8日の衆院財務金融委員会では、「(覚せい剤などの)社会悪物品の密輸が大きな問題」と対策強化を求めました。今年一月から同党の国会対策副委員長という要職にもつきました。
■批判の矢
小林氏の選挙応援をしてきた西尾克彦・日進市議氏が薬物をやっているという「うわさはあった」としながらも「でも、まさか本当だったとは」といいます。市民の批判は厳しく、「外を歩けば矢が飛んでくるほど」とも。選対事務局長を務めた水野豊明県議は薬物使用について、 「まったく知らなかった。おわびするしかない」といいます。
他方、民主党の前原誠司代表は「警察の捜査が終わった段階で、どういうけじめのつけ方をすればいいのか、考えていかないといけない」というコメントを発表しました。
地元の声は痛烈です。
日進市のパート職員の男性(63)は、年金生活の足しに働きつづけています。「税金はあがるし、年金は下がる…。小泉の独断的で冷たい政治を変えてほしくて投票したのに、がっかりだ」。
駅前で子どもを遊ばせていた女性(34)=主婦=は、小林氏に「投票してしまった」と嘆き、こういいました。「投票してしまった自分も情けないけど、覚せい剤なんかやってて、周りの人が気付かないというのは信じられない」
(紙面からの転載なので、URLはない)
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