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□民主党の40代には期待できない [ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1406745/detail
民主党の40代には期待できない
ついに小泉政権は、衆院の3分の2を押さえる巨大与党に膨れ上がってしまった。
この選挙結果を喜んでいる有権者もいるだろうが、多くの国民は不安に感じているはずだ。世論調査では63%が「首相が強引な手法を取る不安がある」と答えている。小泉首相は国民に説明しないから尚更だ。
民主党の責任は非常に重い。民主党の新代表は、菅直人VS.前原誠司の一騎打ちの末、43歳の前原誠司に決まった。しかし、若手を選出したというだけで、民主党は自民党に対抗できるのだろうか。
小泉首相が党内の「抵抗勢力」と妥協している間は、国民の支持は民主党に集まった。だが、小泉首相は今回の選挙で抵抗勢力を一掃した。つまり自民党は、タカ派、対米重視、市場原理主義に基づく「新自由主義」路線のイデオロギー政党に純化した。
これは、民主党がこれまでのような「ごった煮政党」では、戦えないことを意味する。民主党は、自民党に対抗できる新しいアイデンティティーの確立が求められている。
ところが、民主党の40代のリーダーたちは、前原代表を含め、小泉首相と同じ「新自由主義」を標榜する。自民党より自民党らしく! では、小泉自民党に対抗できるはずがない。しかも、それは冷戦時代の時代遅れの考え方だ。
年齢が若ければいいってものではない。それどころか、考え方が古ければ、逆に若さは頼りなく映る。民主党の40代には新しい理念が決定的に欠如している。そこが最大の問題だ。とりわけ「松下政経塾」出身の議員たちは、志の低いサイボーグのような政治家が多い。とくに前原代表は、憲法改正問題で国会を大政翼賛会状態にしたいように見える。そこに、国民の大きな期待が集まるとは思えない。
翻ってみて、英国のブレア首相が40代でデビューした時は、「ニューレバー」「第3の道」といった新しい政策理念を掲げたものだ。「新しい理念」と「若さ」の組み合わせは勢いを与える。しかし、古い理念と若さは最悪の組み合わせだ。英国保守党の凋落がいい例である。
では、民主党はどうすべきか。まず、小泉首相の「新自由主義」路線では、財政再建、地域経済、年金改革、アジア外交……すべてうまくいかないということを分かりやすく説明し、それに対峙する具体的な政策とビジョンを練り直す。そのうえで、新しい政策理念を一言で表すキャッチを作り上げることだ。近道はない。【金子勝】
【2005年9月20日掲載】
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