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したたか前原流ー礼尽くして遠ざけるー副議長横路氏も”祭り上げ”
民主党の前原誠司代表は21日、衆院議員会館で小沢一郎前副代表と会い、代表代行就任を要請したが、小沢氏は固辞した。前原氏は、断られるのを承知の上で、「礼を尽くした」側面が強そうだ。旧社会党系の重鎮、横路孝弘氏も衆院副議長に祭り上げ、公約の「当選回数にこだわらない能力主義」「脱労組」を貫くため、したたかさを見せた。(渡辺隆治)
前原氏は代表選出翌日の18日、小沢氏に代表代行就任を求める意向を表明した。ベテラン議員は「常識ならば、まず小沢氏に内々に意向を打診する」と、真意を測りかねていた。
前原氏から見ると、新党さきがけからの先輩である管直人、鳩山由紀夫の両氏とは違って、小沢氏は全面的に支えてくれるとは思えない。かといって、無視すれば、取り巻きがへそを曲げて、党運営の支障になりかねない煙たい存在だ。
小沢氏は代表選出馬を見送った段階で、「衆院選惨敗の責任を取って1年ぐらい謹慎する」と明言しており、ポストに就く可能性は極めて低い。それならば、役職就任を求めて小沢氏の顔を立てればいい。万が一、受諾されてもいいように、ポストは実権のない代表代行でー。前原氏は、こう計算したとみられる。
前原氏は小沢氏との会談後、再要請はしないと明言。あっさり断念したことからも「小沢取り込み」が本気でなかったことが分かる。
小沢氏と並ぶ煙たい存在なのが横路氏。社会党系を束ねる横路氏は、前原氏の金看板「脱労組」「政策の統一」に立ちはだかる可能性が高い。
前原氏は、旧社会党系を重要ポストから外したものの、横路氏も無役というわけにはいかず、頭を痛めていたところに副議長に推す案が浮上。前原氏がこれに飛び付き、横路氏に納得させた。副議長になると、会派を離脱するため、顔を失った旧社会党系の存在感が薄れるのは避けられない。
前原氏は、こうした人事を「3人ぐらい」と相談しただけで、ほとんど1人で決断した。ベテラン議員は「1人でポツンといる感じ。新しい文化なのかな」と戸惑い気味で、前原スタイルが受け入れられるかは不透明だ。
「東京新聞」9/22朝刊
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