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YKが語るKの次の手−−加藤紘一氏、山崎拓氏 (の記事のうち山崎拓箇所)
◇山崎拓氏−−靖国問題は日中関係の最大のとげ。2、3カ月の間に、第三の道を編み出さなければ。
−−選挙戦をどう振り返るか。
◆小泉さんは勝つ自信があったと思う。郵政民営化という改革を国民の6割は支持している。小選挙区は5割とれれば勝てる、常識じゃないですか。反対派議員の全選挙区に賛成派候補を立てたのも小泉さんの発想。彼は勝つための手段を直ちに見いだすけんか上手。生来のものでしょう。女性候補の選考を始めたのも解散後だ。投票日は当初9月4日の予定だったが、連立のパートナーからの要請もあり11日にしてもらうよう私も助言した。11日に延ばしたことは後日、「しまった。小泉劇場がタネ切れしたらどうしよう。余計なことをした」と思ったが、杞憂(きゆう)に終わった。
−−山崎さんは小泉さんの数少ない盟友。候補者の人選にも関与したはずだ。
◆首相からは片山さつきさん(静岡7区)について「どうだろう」と聞かれただけだ。私はライブドアの堀江貴文社長の出馬にも反対していない。福岡1区からの公認出馬には、地元事情から反対しただけだ。
−−民主の前原新代表をどう見る。
◆43歳という若さは脅威でもあるし、そうでないこともある。当分選挙のない今、なぜ前原さんを出してきたのか。8月にトランスフォーメーション(米軍の変革・再編)問題でローレス米国防副次官と会った時、民主では前原さんとだけ会うと言っていた。当時は彼が代表になるとは思っていなかったが、ローレス氏が「米国は彼の安保政策を評価している」と話していたほどで、今代表になるのはもったいない。
−−自民党も、旧橋本派、旧亀井派が激減するなど変化した。
◆党首が強くなったのは、政党助成金で党にお金が集まるようになったから。その分、派閥は弱くはなったがなくならない。派閥づくりは動物の習性だ。リーダーには親和力が欠かせない。新人議員もいずれは派閥に入っていく。そうしないと自動的に小泉・武部派になる。今回の新人議員だけ特別扱いはできないので、次期の新人議員も同様にしていくと期ごとに派閥ができてしまう。
−−郵政民営化後の小泉内閣のテーマは。
◆小泉さん次第だが、公務員制度改革、行政改革、財政改革だろう。小泉総裁の任期は来年9月までだが、在任中は消費税を上げないと言っており、そうするだろう。言ったことは必ず実行する、それが彼のDNAだ。
−−靖国神社の参拝や日朝交渉の見通しは。
◆靖国参拝には行くと思うが、中国のリアクションは大きいだろう。靖国問題は日中関係における最大のとげになってきている。今年は戦後60年で年内に国内で日中首脳会談が望ましい。従って2、3カ月の間に、A級戦犯の分祀でも新施設でもない第三の道を編み出さなければならない。
日朝については日朝平壌宣言は画期的なものであり、小泉さんが署名しているのだから任期中に国交正常化実現を目指すのは当然。
−−憲法改正は。
◆各党が憲法改正の草案を出し終えた次の衆院選がプレ国民投票になろう。自民案と民主案のどちらがベースになるかは投票結果次第だ。その時、公明党がどうするかは大きな政治問題だ。自民党と事前に調整するか、互いに独自の案を出すか。
−−自公融和が進んでいると言われるが。
◆それぞれに個性があり、公明党が自民党と合流したり、創価学会が自民党の支持団体になるようなことはありえないと思う。
−−ポスト小泉の理想像は。
◆内政上は憲法改正、財政再建、社会保障制度改革や少子化対策、育児システム構造改革などのテーマに対応できる人。外交上は近隣諸国との関係改善、東アジア経済共同体の構築、日米同盟のあり方、国際貢献などだろう。
−−すべてをできるのは自分だという自負心はないか。
◆いやいや、なんて恐ろしい(笑い)。永田町はサファリパーク。おとなしくしていないと。
特別国会後の組閣は、小泉さんにとって最後の組閣になるだろうから練りに練ってやると思う。小泉人事は、普通の人が発想する人事ではない。また意表をついた人事があるかもしれない。
毎日新聞 2005年9月22日 東京夕刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/tokusyu/wide/
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