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私は、今年の初めに「やがて東條首相の時のように小泉首相への引き下ろし工作が始まるだろう」と書いたのであるが、
その後、「引き下ろし工作」は確かに始まったのではあるが、それは「返り討ち」にあってしまった。
マスメディア主導の虚報ファシズムが誕生してしまった。
反乱は鎮圧されたとでも言おうか。国民を兵士に仕立て上げて反乱義勇軍を攻撃させたとでも言おうか。
現政権は東條政権の憲兵政治に当たるだろう。
憲兵政治により戦争を続行した東條政権であったが、「戦局の推移」により倒れるに至った。
小泉さらにポスト小泉のファシズム政権が何時まで続いて、何時傾くかと言う事であるが、
それは、「戦局の推移」によるだろう。
「戦局の推移」に当たるものは、
「シオニズム帝国主義の衰退」であろう。
日本の政権は完全と言って良いほどの「追随傀儡政権」になってしまっているので、
自発的な政策変更は出来ない。
あくまでも「受身」で変るのである。
イラクやアフガニスタンから米英軍が撤退しても
直ぐに日本で追随傀儡政権が倒れる事は期待できないだろう。
撤退は劇的な変化を米日両国にもたらすであろうけれども。
あくまで「米国政治とその影響力の衰退」が深化した条件下でそれは起きる事であろう。
その時はじめて「今まで何をやっていたのか」と自民党も国民も思う事だろう。
石原莞爾から「上等兵」とからかわれた東條英機であったが、
「上等兵」の意味は、
方針を立てることが出来ず、命令に従うだけの者という意味である。
「方針を立てる」とは考える事が出来て、対策を立てられるという事である。
「命令」とは「世界情勢」という事であり、
従って、「命令に従うだけの者」とは、「世界情勢に流され振り回されるだけの者」という意味である。
小泉首相も彼が率いる自民党も財界指導者達も東條英機の様な「上等兵」に過ぎない。
下士官でも将校でもないのである。
自分で考える事が出来る為の「自らの思想」が無い。
従って世界情勢に命令されるだけである。
サラリーマン程度の頭脳も無いのである。
驚きである。
実にハッピーである。だから彼らは皆が間抜けた顔をしている。
学生の時に英語の授業で米国の原文小説が使われた。
その小説には第二次大戦中の米国社会の有様が描かれていた。
私は、「日本の戦時中の有様とは随分と異なっていたのだなあ。随分と余裕があったようだ」と思った。
現在の日本と米・英の有様は丁度この逆になっている。
だから危機感が薄いのである。
時間はかかるが、帝国主義の盗賊は日本に寄生しつつも衰退して行く。
それに従って日本は国民が主体となって自立して行くだろう。
主体は自民党でも民主党でも財界指導者でもない。
彼らは、過去の軍部であり、官僚であり、財閥でしかないのだ。
９・１１選挙で小泉自民党に投票した人達は「余裕のある人達」であったのだろう。
未だに騙されるだけの余裕があるのであろう。
隣人が追い詰められて死亡しても目に入らないのだ。
君達は隣人を死に至らしめる者達だ。
実戦を体験した軍人達にはこの様な人は一人もいないよ。
後藤田正晴さんはその様な人だったのだ。
保坂正康さんが週刊文春に書いておられる。
東條政権下で行われた翼賛選挙で、
非推薦にも拘らず当選した少数の議員達には戦後の政界で活躍した人達がいた事。
また、非推薦により落選した人にも戦後に政界で活躍した人達がいた事。
既に次の時代に活躍する人達は出て来ていると考えてよいのだ。
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