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(回答先: 民主党に勝たせてみよ(稲森和夫)記事掲載『文芸春秋』10月号本日発売のタイミング 投稿者 木村愛二 日時 2005 年 9 月 10 日 19:52:36)
故高坂正堯教授の愛弟子であり米英を中心とする国際政治の専門家である保守系学者の中西輝政京大法学部教授が9/9発売の文芸春秋10月号に書いた「宰相小泉が国民に与えた生贄」は必読。
小泉の今回の解散総選挙は1918年の英国ロイド=ジョージ首相が行った「クーポン(配給券)総選挙」と非常に似通っているという。
自由党出身のロイド=ジョージ首相は選挙を最高の見せ物としてショーアップすること、独懲罰路線を打ち出して外の敵と対決する姿勢を協調することで人気をとった。自分の気に入る人間は自由党所属かどうかにかかわらず(配給権を配るように簡単に)公認し、自分の気に入らない政治家の選挙区にぶつけて大衆のゴシップ種として世論を沸かせた。
しかし、選挙後の党内に噴出する怨念は凄まじいものとなり、その後自由党は死に至る運命を辿ることになった。1922年にロイド=ジョージ首相は自分がクーポンを配って当選させた代議士たちの大反乱により政権を追われ、1924年の総選挙の時までに分裂を繰り返して自由党そのものが消滅していたという。
かつては「マドンナ候補」の大量当選などの珍事態は参議院だけだったが、衆議院までもが「コロセウム」型の見せ物に堕するようになったと中西輝政を嘆かせる小泉はもはや政治生命が尽きていると言うことだと思う。もし自民・公明が300議席を上回る大勝利をおさめたとしても、それは自民党という政党の消滅の前触れに過ぎないのだ。
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