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なぜこれほど無能有害な政権をまた選ぶのか
小泉自民党が大勝して郵政民営化法案が国会で成立し１２年後に郵政会社が出現したとしても、その間に日本も世界もどう変化しているか分からないのに、そんな些事を争点にしてバカ騒ぎをしている小泉政権によって国も国民生活も滅びそう
問題山積の内政外交の解決から逃げまくり、その失政隠しに選挙騒動の目くらましの悪質小泉政治をまだ続けさせるのか、それともマトモな政治で国を立て直すのかが焦点争点
台風１４号で死者が出ているというのに「ファイア―！！」もないだろう。
静岡７区の前財務官僚・片山さつき、応援に駆けつけた参院議員の大仁田厚と一緒にそう絶叫していた。その大仁田は、小泉が「選挙の争点」とわめいている郵政民営化法案の採決に反対して棄権している。しょせんはその程度の「争点」ということだ。
どうしようもない選挙になってきた。厚化粧のオンナが乱舞する大バカ選挙が、アレヨアレヨという間に自民大勝ム―ド。大新聞の選挙予測はこぞって「自民単独過半数」で、「自公３００議席」とあおっているメディアもある。一体、何でこんなことになったのか。
「選挙戦を左右する重要なポイントは〝単純〟〝分かりやすさ〟です。小泉はそこをうまく突いた。争点を無理やり郵政民営化に絞り、イエスかノ―かの二者択一にして『改革を止めるな』『官から民へ』などと単純なスロ―ガンを掲げた。
さらに『刺客』なんていう派手な演出も加わり、メディアと無党派層が飛びついたわけです。有権者はすっかりワイドショ―選挙に慣らされ、思考を停止して一観客として楽しんでいる感じです。（政治評論家・山口朝雄氏）
６日、不倫疑惑の佐藤ゆかり（岐阜１区）の応援に入った小泉。１万人超の〝観客〟を動員し、集まったオバチャンから「ライオ～ン！」などと嬌声を浴びていた。
ウソで塗り固められた一大争点
しかし、だ。マントラみたいに連呼される「郵政民営化」に〝洗脳〟され、それが争点のまま選挙が終わっていいのか。よく考えた方がいい。
小泉は党首討論で「郵政民営化は経済活性化のためにある。経済発展なしには戦略的外交も進まない」と、何の根拠もないバラ色論を展開して失笑を買った。それにしたって完全民営化するのは２０１７年、１２年後のことである。
「郵政民営化が改革の第一歩、行財政改革の入り口といいますが、肝心の入り口が１２年も先にあるようではどうしようもない。それになぜ、郵政民営化があらゆる改革に通じるのか、小泉は説明しようとしません。中身のない単なるスロ―ガンだから、説明しようがないのでしょう。そもそも『来年９月に辞める』と明言している首相が、１２年も先の話だけを争点にすること自体、無責任だし支離滅裂です。それでも有権者はアッサリだまされてしまっている。不思議です」（山口朝雄氏＝前出）
小泉自民党は郵政民営化で「公務員を減らせば税金の節約」「税収が増える」とうたっているがまったくのデタラメだ。公社は独立採算制で、職員が減っても節税とは無関係である。
「公社のままなら２０１６年に１３８０億円の黒字、民営化したら６００億円の赤字になると竹中も言っている。税収は増えるどころか減るわけです。焦点の『ユニバ－サルサービスの維持』にしても、赤字郵便局の閉鎖などは郵政民間会社の経営判断でどうにも変わってしまう。選挙の一大争点というには、あまりにいい加減でしょう」（経済ジャ―ナリスト・岩波拓哉氏）
ウソで塗り固められたささいな争点。それにバカ騒ぎしている今回の選挙は、まさに付ける薬なしだ。
本当の争点を隠す〝日本一の無責任男〟
小泉が生きているかどうかも分からない１２年も先のことなんて、どうでもいい。大事なのは、この１，２年中に解決しなければいけない内外の諸問題だ。
たとえば１０００兆円を超える日本の借金問題はどうするつもりなのか。小泉自民は「郵政が民営化されれば」と叫んでいるが、バカを言っちゃいけない。そんな先まで財政再建を延ばしていたら、国家財政は破綻だ。
「まったく無責任すぎますよ。財政再建ばかりじゃない。先細り必至の年金問題とか、４割が非正社員という狭まる一方の雇用問題とか、今対策を練らなければ間に合わない緊急の大課題がたくさんあります。外交だって、中国との関係悪化はどうするのか。３年後の北京五輪が終わって中国の景気が一気に失速した後の貿易や輸出をどうするのか、中国と一緒に対策を考える用意はあるのか。イラクの自衛隊はどうするつもりなのか。ブッシュと一緒に泥沼にはまるのか。さらに言えば、ブッシュ米国の景気後退に対する防衛策は考えているのか。冷静になって再構築しておかなければならない難題が目白押しなのです」（経済評論家・広瀬嘉夫氏）
小泉は、その大事な問題から全部逃げて、クソの役にも立たない郵政一本ヤリ。
「官から民へ」「改革を止めるな」と言葉遊びをしているのだから、「日本一の無責任男」だ。
壊すのは自民党でなく日本なのか
「小泉は〝年金問題はこの間の選挙で済んだ〟などとごまかしを繰り返している。要は、面倒なことはしたくない。できないことは放り出しているのです。どの問題も行き詰まりだから、自分が得意な郵政がクロ―ズアップされた時をとらえて国会を解散したのです。いわば、マスコミや有権者は小泉の無策隠し、失政隠しの選挙騒動にうまいこと巻き込まれてしまった。これ以上のペテンはないでしょう。」（広瀬嘉夫氏＝前出）
となれば、今回の総選挙の焦点・争点は歴然だ。目くらまししかできない悪質小泉政治をまだ続けさせるのか、それともまともな政治で国を立て直すのか。この一点しかないのである。
筑波大名誉教授の小林弥六氏（経済政策）がこう言う。
「小泉がやっていることは、自民党をぶっ壊すでなく、日本をぶっ壊すです。このままだと、重要問題は放置され、先送りされ、取り返しがつかなくなる。しかし選挙が終わったら、小泉政治を誰も批判できなくなる。小泉は、昔の軍部同様に、一種のク－デタ－を起こして異を唱える者の抹殺を始めているからです。国会を支配下に置いてしまったからです。この国はとんでもない独裁国家になってしまったのです」
繰り返すが、有権者はこのままだまされ続けて、無能有害な自公政権をまた選んでしまうのか。いま、この国は「終わりの始まり」に立たされている。
小泉自公を勝たせてしまったら、いよいよ滅亡へ一直線だ。
日刊ゲンダイ ０５ ９ ９
以上
小泉は民主主義の墓堀人とでも呼んだ方がいいんじゃないのか。
それとも亡国党の亡国総理大臣というところか。
この選挙の真の争点はこのばか首相を政権の座からひきずりおろせるかどうか
ということなんじゃないのか。
これは今後のこの国の未来を占う試金石とでもいうところか。
この男が首相を続ければこれから何をしでかすのかと考えるとゾッとせざるをえない。
それと１０００兆円の借金はどうする気なのか。
この男はこの問題についてどう思っているのか。
郵政民営化よりよっぽど大事だろう。
一体どうやって返す気なんだ？
いっそのこと今まで税金をかっぱらって私腹を肥やしてきた
政財官のやつらと暴力団とカルト集団の財産を没収してそれで返すのが
一番いいんじゃないのか。
それでも足りるかどうか知らないけれど。
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