★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK13 > 940.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
選挙の重要な争点なので。
http://www.janjan.jp/world/0508/0508120749/1.php?PHPSESSID=1c85dd72d256860b4d9dd4f947035303
講演会「イラクの現状とNO DU運動のこれから」が11日、http://www.nodu-hiroshima.org/" target="blank" style="color:red;font-weight:bold;font-size:100%">NODUヒロシマプロジェクトの主催で広島市内の原爆資料館地下で行われました。イラク人ジャーナリストのイサム・アブテル・ラシードさんは、映像を交えて、マスコミが報道しないイラクの現状を話しました。
ラシードさんは、フリーランスのテレビ・カメラマンです。これまで多くの報道イージェンシーで仕事をしてきました。彼自身も米軍による逮捕を経験し、イラクとイギリスのジャーナリストらの運動により解放されました。この夏に来日し日本各地を回っていますが、原爆資料館を見てヒロシマは今のイラクと重なり、「8・6に広島にいられなかったのは残念」と言いました。
同日放映された映像の1本目が『ファルージャからの証言』、2本目がイラク戦争中のものでした。ラシードさんは『ファルージャからの証言』について、「これはイラクで起きていることのほんの一部である」といいます。空爆や攻撃はイラク全土で行われているからです。
この映像は米軍兵士から買った映像やファルージャ市民が隠し撮りしたものも含めて編集したものです。米兵が撮った映像では、米兵が銃砲をぶっ放すたびに歓声を上げている場面が出ました。「米兵はモスク、家、学校に手当たりしだい攻撃している。ゲーム感覚でやっている」とラシードさんは憤ります。
ファルージャは人口45万人の町で、バグダッドの西55kmにあります。2003年4月の戦争の時には抵抗はありませんでした。しかし、2004年4月の米軍による総攻撃の以降抵抗のシンボルとなったそうです。同年11月の総攻撃時には、NGOなどの人道支援もファルージャに入ることは許されませんでした。米軍は無差別攻撃を、「ザルカウィを逮捕するためだ」と正当化しています。
病院が米軍の軍事基地にされた上、学校も襲撃されるので避難のしようもなく、市民はパニック状態に陥ったそうです。ある男性は自分の家を空爆されたので市外へ出ようと、子連れの女性と一緒に避難しようとしたのですが、その女性が突然叫び始めました。なんと彼女は2カ月の赤ちゃんを置き去りにしてしまったのです。戻ってみると家は空爆され赤ちゃんは亡くなっていました。自分の子供を忘れるほどのパニック状態に陥ったということです。
映像の中の証言をいくつか紹介します。
あるモスクの指導者によると、米兵は6台の車に乗っていた民間人が武器を持っていないことを確かめた上、彼らを殺し、遺体をさらしていたそうです。
ある男性が友達と3人でいた時に、米兵に侮辱の言葉を投げつけられました。怒った1人が殴りかかると、米兵に捕まえられて腕をへし折られました。その上、戦車でひき殺された。もう1人は、郊外まで連れて行かれて、「二度とファルージャにもどるな」と脅かされました。目撃した男性もお金を奪われたそうです。
ある男性は家族をつれて車を運転している時に、米軍ヘリに制止されて、ヘリが下りてきて米兵にボディーチェックを強要されました。彼は武器も何も持っていませんでしたが、その間ずっと米兵は彼を撮影していました。自宅に帰ったら、ニュースで自分の顔が「テロリスト」として流れていたそうです。いかに米軍が嘘つきかということがわります。
また、米軍は死体をすべて埋葬したと声明していますが嘘です。映像は、むごたらしい遺体を何体も映し出しており、正視に耐えませんでした。
現在、ファルージャ市民は過酷な生活状況に置かれています。服や食料などが足りなく、600人が生活している難民キャンプでも水道が1つしかないそうです。映像の中では、「アメリカ人大嫌いと伝えて」と訴える女の子を映し出していました。
ラシードさんは、「殺された赤ちゃんがザルカウィに見えたのか?!」「小学校からヒロシマ・ナガサキを習ったが、同じことを体験した。なぜ戦争を正当化できるのか」と怒りを込めます。
また、「外国軍には撤退してほしいと思っている。なぜ、海外へその声が伝わらないかわからない」というのが多くの市民の声だそうです。権力者が耳を傾けてくれない、と希望を失いつつあるということです。
ファルージャでもDU(編集部注:depleted uranium:劣化ウラン)は使用されたそうです。爆撃跡にガイガーカウンターを近づけると高い数値を示したそうです。「湾岸戦争でも数年たってからDUの影響が出た。これからが大変だ」とラシードさんは心配します。
戦争で亡くなるのは主に民間人だ、とラシードさんはいいます。その通りだと思いました。それとともに、それを伝えられないマスメディアも、戦争に間接的に加担してしまっているのではないか、とも思います。今回の映像はぜひ多くの人に見てほしいと思いました。
残念ながらイラク戦争の影は薄くなっているようにも見えます。広島市長の平和宣言でもイラク戦争には触れませんでした。しかし忘れてはいけない。戦争を止めるためにも真実を広めなければならないと改めて思いました。
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK13掲示板