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http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20050906/lcl_____stm_____000.shtml
’05埼玉総選挙 激戦区を歩く<5>
11区
秩父の朝は早い。二日早朝から、西武秩父駅前で運動員とともにリーフレットを配った自民新人・新井悦二氏が、午前八時にマイクを握るころには、通勤・通学のピークは過ぎて人通りは少なめだったが「郵政民営化はいろいろな改革のステップになる。死ぬ気で改革すると言っている小泉総理を助け、力を尽くします」と訴えた。
秩父から本庄・児玉、深谷と県北西部に広がる11区は元来、保守層の厚い地域。中でも秩父地域は郵政民営化関連法案に反対し、無所属で立候補した前職小泉龍司氏のいわば金城湯池だ。小泉氏が公示日に深谷、寄居、秩父とまんべんなく回り、第一声を上げたのに対し、新井氏の秩父入りは公示後、初めてだった。それでも新井氏は「自分が待たれているんだな、ということを感じる」と運動の手応えを語った。
一方、同じ二日の昼前、秩父市内の選挙事務所で、後援会婦人部のメンバー約五十人を前に力説する小泉氏の姿があった。「権力に負けないで当選できれば、草の根の力を全国に発信できる」「自民党は小泉龍司を必要としている。いつかリーダーとして戻る」−。自民公認が得られなかったことへの支持者の不安に配慮したアピールに、大きな拍手が送られた。
後援会幹部は「秩父は盤石。勝敗は本庄と深谷で決まる」と指摘する。新井氏が自民党本部の要請を受け、先月十三日に立候補を決めた時点では、すでに全市町村に後援会組織を持つ小泉氏が優勢とみられていた。小泉氏は全域でミニ集会をくまなく開き「改革には弱者を助ける正義も必要。悪者をやっつける正義と両方を手に国会へ戻る」と訴え支持を固める。
しかし新井氏は地盤の深谷に加え、本庄などで急速に支持を広げている。選対本部長を務める兄の新井家光深谷市長は出陣式で「十日までに五分五分にもっていき、投票日で逆転する」と強調した。先月三十一日の武部勤党幹事長に続き、選挙戦終盤には小泉純一郎首相や安倍晋三幹事長代理の応援も見込んでいる。
同じ二日、民主新人の八木昭次氏も山間部から市街地まで、秩父地域を回った。先々で宣伝カーを止め、住民に直接語りかけるつじ説法を二十カ所も繰り返した。「夢、希望、期待の持てる社会をつくる。民主党の弱者をいたわる政治を実現する」と訴え、聴衆一人一人に握手を求めて「演説していて声を掛けられることが増えた。主張は理解されている」と反応の良さを語った。
初挑戦で準備不足だった前回、小泉氏の十二万三千票に対し、八木氏は五万二千票。しかし昨年の参院選では、11区内で民主は比例票六万六千票を獲得した。陣営は「その一万四千票差をどれだけ埋め、上積みできるか」と目標を掲げ、自民分裂で注目される二氏を必死に追う。
「二大政党では政治は変わらない。たしかな野党・共産党を大きく伸ばしてほしい」−。同じ二日午後、日差しの強い中で、共産新人の柿沼綾子氏も秩父市役所前でマイクを握った。比例代表に重点を置く党の姿勢を踏まえ「比例は一票も無駄になりません」と付け加えるのも忘れなかった。「車で流していても、手を振ってくれるようになってきた。
過去二回より反応はいい」と笑顔をみせた。 (大鹿 雅人)
(秩父・本庄・深谷市、秩父・児玉・大里郡の一部)
柿沼 綾子52党地区副委員長 共新
小泉 龍司52元自民党副幹事長 無前<2>
新井 悦二48歯科医 自新=公
八木 昭次34元参院議員秘書 民新
=届け出順
【英治】 小泉純一郎首相や安倍晋三幹事長代理が新井悦二の応援に来深すると
いう話だが,日程は決まったのだろうか?是非ヤジりに行きたいものだ.と言って
も私はもう60日近くラマダーン(食事は一日一食,夕食だけ.最近は小麦粉80g)
を続けているので,そう大きな声は出せないから,心配はご無用である.(断って
おくが私はムスリムではない.それにしても,今夕の三日月は美しかった!)
地元紙埼玉新聞は「自民支持層は新井候補四割、小泉候補二割強だが、無党派
層は小泉候補の支持率が高い。両候補とも民主、公明の支持層で同等の支持を
得ている。また、地域別では秩父郡市で小泉候補、本庄・児玉地域で新井候補が
上回るなど、情勢は混とんとしている。」と伝えている.
確かに兄の新井家光が現市長を勤める深谷市では,新井悦二優勢との声も聞こえ
るが,小泉陣営はいつもは選挙を傍観している辺りの中堅層がよく動いているので,
少なくとも5分の闘いになっていることは間違いない.深谷がどうなるかは見物だが,
小泉氏の出身地秩父が磐石であるとすれば,勝敗は既に決しているのではないか?
竹中平蔵と小泉龍司は奇しくも同じ時期に渡米して同じコロンビア大学の客員研究
員として過ごしている.そこでは互いに面識は無かったようだが,ほとんど似たような
コースを歩んでいたかに見えるこの2人が,将来衆議院の郵政特別委員会で真っ向
から対決することになろうとは神ならぬ身の知るよしもがなではある.一方は外国政
府・資本の協力者となり,他方には党内反逆者となる道を選ばせたものは何か?
くだんの委員会質問の冒頭で小泉議員自身がこのことを解き明かす非常に興味深い
発言をしているくだりが,下記のリンクの分析記事にある.【竹中平蔵は、アメリカの
ジャパン・ハンドラーズが育てたエージェント (ジャパン・ハンドラーズとアメリカ政治、
05年9月)】http://www.asyura2.com/0505/senkyo13/msg/712.html.端的に言えば,
竹中がアメリカの栄光の賛美者であるとすれば,小泉自身は逆にアメリカを影の方
から,つまり極端に不平等・不公正な社会として観察していた.
興味深いのは,大蔵官僚として紛れもなくエスタブリッシュメントの道を歩いていた小
泉が民衆に対するシンパシーを自己の拠りどころとし,むしろ出身的には民衆寄り
であったはずの竹中がそれを失って逆に支配者の方にすりよってゆくところである.
この記事の筆者は竹中には2重の屈折があったのではないかと分析している.ひと
つは自分の出自に関わるものであり,もう一つは「東大」をすべって一橋大に入るこ
とになったという負い目である.アメリカはこのような「インナーサークル」に入りそこ
なったものの負い目ないし鬱憤に付け込み,引き寄せて,将来のエージェントとして
育成することに成功した...当たらずといえども遠からずというところかもしれない.
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