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□いつまで続くのか政治の吉本興業化/俵孝太郎 [ゲンダイ]
http://gendai.net/contents.asp?c=023&id=21441
【辻斬り説法】
2005年9月2日 掲載
いつまで続くのか政治の吉本興業化
日本を悪くした元凶に4つあり、日教組、朝日新聞、創価学会、吉本興業、というのが筆者多年の持論である。列挙した固有名詞はともに日本の特異な風潮の家元として、強い影響力を発揮してきた。
日教組は空想的社会主義と空想的平和主義に基づく綱領のもと、基礎教育には不可欠な競争と努力、なにより秩序を否定し続け、学力低下と教育荒廃をもたらした。
朝日新聞は朝鮮戦争下でGHQが共産党を弾圧した時代の「伊藤律架空会見記」をはじめ、「沖縄」「環境」が時代のキーワードになる中でのサンゴ破壊の自作自演写真、中韓で反日ナショナリズムが暴発するのに合わせたNHKの偏向番組に対する自民党政治家の「圧力」報道、そして今回の亀井静香・田中康夫「架空会談」まで、要所要所で虚報や捏造(ねつぞう)まであえてして世論を操作しようとした。
創価学会は国民の1割にも及ばない勢力なのに、「一体不二」を自認する公明党とのチームワークでなんの景気対策にもならなかった「地域振興券」と称する商品券を典型とする、財政資金バラまきの推進役を務めた。またかつては社会党や民社党、いまは自民党との「選挙互助会」を固定化させ、「票」が「議席」に正当にリンクしない議会制民主主義の歪みをもたらした。
吉本興業は、軽薄・低俗だがわかりやすい一発芸の持ち主をテレビに横行させ、日本人からじっくり判断する習慣を奪い、愚民化を進めた。
今回の総選挙でこの4つの要素がどう機能するか。日教組と朝日新聞の影は、共産・社民の党勢とともに薄れつつあるが、政治の吉本興業化ともいうべきコイズミ自公一体の体制は滑り出し順調のようだ。果たしてこのままいくのか。一発芸は飽きられるのも早いはずなのだが。【俵孝太郎】
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