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http://eigapara.livedoor.biz/archives/50031709.html
仕事柄、政治的なことはブログにできるだけ書かないようにしているが、今回のことは記録にとどめておきたい。総選挙のことだ。民主党は戦術ミスを犯した。全国紙、ブロック紙だけに政党広告を出し、地方紙は無視してしまった。世論調査で自民党優勢と出て、今頃、慌てて地方紙にも出し始めたが、あまりに遅い。地方紙の読者をあなどった。噂によると、民主党のシンクタンクのようなところが、「自分たちは都市型政党だから」と考え、全国紙、ブロック紙に絞ったのだという。これが真実なら浅薄な考えだと思う。個人的には、いい加減に政権交代してほしい、という意味で民主党を応援してきたつもりだ。それが裏切られたような感じがする。
小泉首相は「郵政」一本やりで、造反派も野党もまとめて、守旧派=悪代官=利権にしがみついている人々、というレッテルを張るのに成功した。YESかNOか、と問い掛けているのに、国会で反対票を投じた民主党はあいまいな態度で終始せざるを得ず、ボクシングで言えば、コーナーに追いつめられた挑戦者のような有り様だ。
ブログもそうなんだが、僕のようにダラダラ書くのは、受けない。いくら、ワンフレーズ・ポリティックスは問題だ、とマスコミが批判しても、それを受容したい国民的ニーズがある。そこを冷静にみないといけない。民主党は野党=改革派ではなく、守旧派にされてしまった。残念ながら、そこが小泉首相のうまいところだ。守旧派は亀井氏しかり、綿貫氏しかり、「印籠」をかざし、見るからに古くさい。野田聖子氏は感想を聞かれ、上手にかわしていた。「クラシックね」と。その古い人々と、民主党が完全に結びつけられてしまったのだ。
私見では、農魚村型、政財官癒着の利権体質をルーツに持つ自民党は既に「死に体」の政党だ。「自民党をぶっ壊す」と叫ぶ小泉首相のような奇人変人をかつぐことによって、そうした奇策によってのみ、延命している。ロッキード事件の時、あまりの利権政治に国民は自民党を見放しかけた。そこに出てきたのが、自民党内左翼のような三木武夫氏だった。三木氏は田中角栄的政治をこっぴどく叩き、そのことによって、自民党は延命した。でも、本質をみれば、もう自民党支持なんか主流派ではあり得ない。
小泉首相の訴えが浸透するのは、古い自民党を象徴する料亭に行かない、女のスキャンダルがない、金のニオイがしない、映画、オペラ、Xjapanなんかを好み、自分の趣味、主義がはっきりしている、その代表がライオン・ヘアーか。以上、政治とは関係ないのだが、「そういう人のやる政治が好き」と感覚でとらえている人は相当な数に上る。「新しい宰相」像を築き上げたわけだ。本当はもう後戻りできない。でも悲観論者としては、古臭いリーダー率いる自民党に早く本家帰りしてほしい。そうなれば、民主党にもチャンスが出るかも。民主党も解体的出直しが必要だが。
とはいえ、まだ結果が出たわけではない。世論調査のアナウンスメント効果は既に立証されている。投票所へ行く道すがら、あるいは投票用紙を受け取ってからだって、心変わりする人がかなりいる。自民党があんまり優勢(郵政じゃないよ)だと書かれると、そうした逆効果がもろに出る可能性もなくはない。
11日深夜には大勢が決まる。それを見守るしかない。
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