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Re: [民主主義の危機]マスコミが報道しない“小泉劇場”・・・(1/2)/補足的な『関連記事』です
http://www.asyura2.com/0505/senkyo13/msg/708.html
投稿者 鷹眼乃見物 日時 2005 年 9 月 08 日 06:29:13: YqqS.BdzuYk56
 

(回答先: Re: [民主主義の危機]マスコミが報道しない“小泉劇場”・・・(1/2)【一部分、誤記の訂正デス】 投稿者 鷹眼乃見物 日時 2005 年 9 月 08 日 04:27:12)

関連する内容のBlog記事がありますので、参考までご案内しておきます。

・・・・・・・・・・

●このBigBangさんの記事については、その透徹した文章と的確な問題点の抽出
に敬服しています。たまたま高村薫の記事も読んでおり、同感の思いでした。
どこまでも独善居士を貫きながら巧みにダミーの敵を創ってみせる一方で、自
らの責任を国民の責任問題へ掏り変えることだけに長けている異常な精神環境
の小泉首相と、それを担ぐ与党国会議員たちの野卑で無責任で不見識な保身の
実像に、日本国民はいつになったら気がつくのでしょうか?

●やはり、日本人の国語力の低下が一因ではないでしょうか?

・・・・・・・・・・以下、関連記事の転載・・・・・・・・・・

September 08, 2005(http://ultrabigban.cocolog-
nifty.com/ultra/2005/09/2_e56e.html)

『シングルイシューの行き着く廃墟(2)
                ---わずか数十万人と呼ぶ豪儀な非情』

小泉首相を、公の席でヒトラー呼ばわりした亀井氏が嘲笑の的になっている
が、勢力を固める過程の1時期、国民車構想という「シングル・イシュー・ポ
リティクス」を掲げて国民の称賛を得たのは、まさしくヒトラーである。

#1933年にアウトバーンの建設を発表し、自動車を国民の手の届くものに
することを宣言したヒトラーは、「国民車構想」をぶち上げ、1938年には
フォルクス・ワーゲン生産工場を起工している。
亀井氏が間違ったとすれば、小泉を600万人殺したヒトラー自身にあまりに安直
に例えたことであり、むしろ彼はヒトラーを生み出した構造を持つ、当時の世
論を批判しなければならなかったのである。

むしろ彼はこう言うべきだったのだ。

全ての国民が自動車を持つヒトラーの政策に賛同したからといって、彼の他の
政策を全てあなたは許したか?と。
まあ、1つ心を空しくして、彼の言葉をよく聞いてほしい。
「らいおんはーと」(小泉首相のメルマガより)

「公務員を減らしなさい」、皆さん賛成でしょう。
「行財政改革を断行しなさい」、これも皆さん賛成でしょう。
「民間にできることは民間に」、みんな賛成だと思います。
それなのに、なぜ郵政民営化だけは反対するのか。なぜ郵便局だけは公務員で
なければできないのか、民間人ではいけないと言うのか。私は不思議でなりま
せん。
 郵便局で働いている正規の国家公務員約26万人、1日数時間働く短時間公
務員約12万人を加えると約38万人の公務員でなくては本当にこの郵便局は
運営できないのでしょうか、サービスは展開できないのでしょうか。
 私はそうは思いません。
 郵政民営化に反対する勢力は、約26万人の郵政公務員の既得権益を守ろう
としているのではないですか。国家公務員の身分を維持しようとしているので
はないですか。
 民間人に任せれば、今よりももっとよい商品やサービスを提供してくれると
思います。宅配サービスを思い出してください。暑い夏の最中にアイスクリー
ムや新鮮な魚介類を全国に配達できるようにしたり、夜間配達サービスを最初
に始めたのは役所ではありません。民間の事業者だったのです。
 民間に任せても、郵便局のネットワークは、地方においても過疎地でも維持
します。民営化すれば法人税も固定資産税も納税されます。民営化会社の株式
を将来売却すれば、その売却益は国の収入として入ってきます。ですから、財
政再建にも寄与します。
 郵政民営化は行政の構造改革であり、財政の構造改革であり、経済の構造改
革であり、金融の構造改革であり、そして何よりも政治の構造改革なのです。
だから郵政民営化は「改革の本丸」なのです。
 政治家が支援者の声に耳を傾けるのは当然です。しかし、一部の特定の既得
権益だけを守るための政治家であってはならないと思います。国民全体の利益
を考えるのが政治家です。わずか数十万人の公務員の既得権益を守るために、
1億2千万人の利益を損なってはいけません。
 今回、ようやく「政治を変えなければいけない」「経済を回復させなければ
いけない」「国民の資金を有効に活用しなければいけない」ということから、
初めて郵政民営化が最大の争点になったのです。
 税金を有効に使っていく、役所の仕事をできるだけ民間に開放する、簡素で
効率的な政府をつくる、経済を活性化する、そして将来の税負担を軽減するた
め、私は郵政民営化に再度挑戦したいと思います。
それにしても国家の最高責任者が

「民間人に任せれば、今よりももっとよい商品やサービスを提供してくれると
思います。宅配サービスを思い出してください。暑い夏の最中にアイスクリー
ムや新鮮な魚介類を全国に配達できるようにしたり、夜間配達サービスを最初
に始めたのは役所ではありません。民間の事業者だったのです。」

とはよくぞ言ったものである。

あなたはいったい誰か?

「公務員を減らさなければならない」のは、絶対の真理ではない。国債で麻薬
中毒のようになった、巨大な赤字財政に国家が苦しんでいるためであり、その
ために「行財政改革」せざるをえない状況になった。その責任をとるのは本来
は政権与党である自民党である。出発点でここを忘れてはならない。
国家の経済を破綻の淵に追い込んだ放漫財政を支えててきた責任者は、誰か。
彼の属する自由民主党である。国家のカネを、湯水のように箱モノ関連の業界
にばらまいてきたのは誰か。彼の属する自由民主党である。
しかも、現在の最高責任者は総裁たる小泉純一郎である。

にも関わらず、「オレイズム」で頭の先から足の先まで染まった小泉首相は、
自分の政党の過去と今、今と未来から自己を切り離し、あたかも郵政関連公務
員が既得権益をむさぼって、国民に敵対しているがごとき図を、意図的に作り
出している。

そうした態度にすがすがしさを感じる向きは、以下の発言をよく吟味してほし
い。

> 郵政民営化に反対する勢力は、約26万人の郵政公務員の既得権益を守ろ
うとしているのではないですか。国家公務員の身分を維持しようとしている
のではないですか。

>わずか数十万人の公務員の既得権益を守るために、1億2千万人の利益を損
なってはいけません。

26万人の郵政公務員を、一絡げにして「わずか数十万人の既得権益保守集
団」呼ばわりするがさつな論理は、確かに「我は非情なり」と言ってのけたこ
の首相にふさわしいであろう。

それにしても、人口激減による国力の低下が本気で心配される、この国にあっ
て、「たかだか数十万人」とは大きく出たものである。
郵政公務員の全てが「特定郵便局長」ではない。実直に働く多くの郵便局員は
泣いていることであろう。彼らに責任を問うのはおかしい。責任は国家にあ
り、あなたの属しているその政党の遺伝子にある。

>「公務員を減らしなさい」、皆さん賛成でしょう。

「行財政改革を断行しなさい」、これも皆さん賛成でしょう。
「民間にできることは民間に」、みんな賛成だと思います。
さあ、どうだ。全ての人はこの言句に賛成か。国家の破綻財政を救う最大の道
が郵政民営化であると、当然のこととまで言ってのける、乱暴にまとめる論理
の、どこが中核でどこが「隠した(つもりの)」意図なのか、気づくべきであ
る。

「民間にできることは民間に」に誰もが賛成?そうではない。
破綻の国家財政が、責任能力を失ったために、「やむを得ず」民間に移さざる
を得ないというだけである。国家による責任の回避を誰も諸手を上げて賛成し
ているわけではない。賛成したとしても苦汁の選択であり、その原因を作った
責任者は、彼の属する自由民主党である。その責任感はどこにあるのか。その
痛みはどこにあるのか。

郵貯・簡保資金を委譲してできあがった付け焼刃の巨大な「郵貯銀行」は民間
経営に耐えるのか。もしこの「郵貯銀行」が破綻すれば、竹中のいう「too
big to fail(大きすぎて潰せない)」の論理で、これまた膨大な公的資金を投
入せざるを得ない状況にもなりかねない。「郵貯銀行」の破綻→再国営化の運
命すらありうる。「郵貯銀行」は、「民間でできることは民間へ」などという
単純で楽観的な運命を持つと決まっているわけではない。彼にその点への熟慮
は見えるか。「郵貯銀行」のバランスシートは示されているか。

元来、郵政改革の本質は言うまでもなく財政改革であり、約350兆円の郵
貯・簡保資金が財政投融資を介して道路公団などの特殊法人に流れることを阻
止することにあった。小泉は、20001年度以来行われた財投改革によって財政投
融資制度を廃止し、特殊法人は独立行政法人へと改革されたとしている。
 
 だが実際には、財政投融資は、財投機関債や財投債を郵政公社が大量に購入
することで現在も事実上続いている。自民党の郵政民営化法案によれば、「郵
貯銀行」も財投機関債や財投債の購入を「自主的」に継続することができると
している。

郵政関連の事業が民間にゆだねられたときに潤う一部の事業者を除いて、カネ
のほとんどは今までどおり市場ではなく、財投機関債や財投債へ依然として流
れる。劇的な変化があたかも明日にでもすぐに起こるように見せる手口はまや
かしである。

郵政公社が新会社にかわっても財投債・財投機関債が大量購入されるならば、
従来の財政投融資とどこが違うのか、改革を国民に印象づけようとする印象操
作以外にどんな意味があるのかというのが、民主党の指摘である。預金枠の引
き下げという民主党の対案が遅すぎたことはあろう、不十分であることはあろ
う。何よりも岡田代表が、デマゴーク小泉に対抗できる論戦力を備えていない
ことは、この時期の最大野党として大変に残念なことである。だが、愚直であ
る分、印象操作に長けた老練な小泉首相にはないいくばくかの誠意を、むしろ
岡田氏に感じる。

さらに高村薫の以下の文章を引く。この明確な論旨に賛成する。

いまこそ政治の時代なのである。この、とてつもなく困難な状況が、郵政民営
化だの、年金改革だの、特定の課題1つを掲げて道が開けるといった単純な話
でないことをよく考えてみてほしい。人口構成や産業構造を見据える21世紀
の国のあり方を考えるべき機会は、遅くとも冷戦が崩壊して世界経済がグロー
バル化した90年前後にあったが、それを怠ったのは私の世代だった。国の債
務は80年代初めにすでに膨らみつつあったが、それをここまで放置してきた
のも私の世代だった。また、私の世代は政治と金の問題も解決できなかった。
若い世代は大いに怒るべきである。なぜなら、政治は現状への怒りが動かすも
のだろうからである。ただし、あなたの怒りが政治的活動になるためには情緒
を乗り越える必要があるし、再生はただ、「ぶっ壊す」ことではない。政治は
個々のパフォーマンスではない。政党が担う周到なシステムの世界であること
を頭に叩き込んで、明日の政治を選んでほしい。
(高村薫/若い世代へ(朝日新聞9月7日朝刊より)

高村薫が言及しているのは、シングル・イシュー・ポリティクスに踊らされる
ことへの強い警戒感である。そもそも、およそ演説の9割を郵政民営化に費や
す現職首相に、あなたの理性は耐えられるのか。それが国際的にも重責のある
国家の現為政者のやることであろうか。

民主主義の「鬼」はポピュリズムの中にこそある。それを許してしまうとすれ
ば、それはあなたと私の責任である。

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