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自民は引き締め、民主は巻き返し 「自民優勢」情勢調査
朝日新聞 2005年09月05日06時06分
http://www.asahi.com/politics/update/0905/004.html
自民優勢、民主不振――。報道各社がそろって総選挙序盤の情勢を伝えたことを受け、自公両党は郵政民営化に争点を絞り、選挙協力で足場を固める戦術を強化する。自民党執行部はさらに、公明党の比例票上積みにも力を割く考えだ。一方、民主党など野党各党は危機感を強め、無党派層の掘り起こしなどに努める。
《自民》
「いま手を緩めると、雪崩のように崩れる」。公明党幹部は4日、記者団にそう語った。自民党でも、片山虎之助参院幹事長が演説で「どこの党が圧倒的に勝つとか、誰が大丈夫かは何も保証されていない。ここで緩んではいけない」と引き締めた。
自公両党は、郵政民営化を最大の争点とすることで足並みをそろえ、選挙協力を進めてきた。小泉首相は選挙期間中、唯一の日曜日である4日、公明党の重点候補がいる東京12区に入り、同党候補の手を取って振り上げては「何としても当選してもらわなきゃ。4年間、公明党と自民党、がっちりスクラムを組んで改革を進めてきた」と強調した。
首相側近の山崎拓前副総裁も3日、福岡市で公明党演説会に出席し、「小選挙区は自民党の山崎拓、比例区は公明党でお願いしたい」と訴えた。
ただ、公明党側は選挙区によって、自民党への協力の度合いに濃淡をつけている。例えば、郵政民営化法案に反対した前職のいる選挙区。自民党候補のうち、公明党の推薦をもらったのは約3割にとどまる。それ以外の選挙区で9割近くに上るのとは対照的だ。
公明党幹部は「君子危うきに近寄らず。ややこしいところに首を突っ込んでもいいことは何もない」というが、比例区票の見返りを計算したうえでの扱いの差のようだ。自民党が反対派前職にぶつけた公認候補は地元と縁が薄い「落下傘」が多く、公明党に回せる基礎票が少ないことが背景にある。
その自公協力は、今のところ「自民党にとっては良い結果につながっている」(公明党幹部)ものの、一方で公明党が苦戦を強いられている選挙区も目立つ。しかも自民党は単独過半数をうかがう勢いを見せているだけに、公明党内には「自民党があまり勝ち過ぎてはよくない」との戸惑いもある。
そうした事情を勘案してか、自民党は5日の選対会議で公明党への支援策を話しあう。自民党幹部は4日、こう語った。
「自民党は好調だが、公明党は厳しい。明日から仕事の半分は公明党にどうやって票を回すかだ」
《民主》
民主党は巻き返しに懸命だ。
「小泉さんが自民党を壊していく爽快(そうかい)感(があると)、そう思っている人たちがいる。皆さんから諭してもらいたい。次も小泉政権を選んでしまったら、困るのは若い人たちだ。冷静に考えてもらいたい」
岡田代表は4日、千葉市での演説で、「小泉自民党」への流れを引き戻そうと訴えた。ただ、記者団には「この1週間(の巻き返し)で、政権交代が可能だと考えている」と強気の姿勢を崩さない。6日に選対会議を開く予定だが、戦術の練り直しも「特にない」と言い切る。
応援に飛び回る民主党幹部には「反応はいいのだが……」と首をかしげる人もいるが、「選挙は日ごろの活動が肝心で、基礎を固めないと勝てない」と厳しい声も出始めた。それでも「小泉劇場の残像が残っているが、上向き」(玄葉光一郎選対委員長)と見て、態度を決めていない人が多い無党派層の取り込みに全力を挙げる構えだ。
民主党を軸に支援している連合は、テコ入れする重点区を6日に決める。幹部は「この1週間で追い込み、200議席まで持っていきたい。そうなれば、郵政民営化法案の反対派も合わせて選挙後に面白い展開が見込める」と言う。
共産党の志位委員長は「自力で風を起こし、必ず前進を勝ち取る」と語り、社民党の福島党首は街頭で「自民でも民主でもない選択肢が必要だ」と訴えた。国民新党、新党日本も残る期間で浸透を図る。
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