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ハナ・アーレントの『全体主義の起源3』(みすず書房、1974年刊)のカバー裏に考えさせられる言葉があったので紹介する。
「全体主義的統治は、階級を大衆に変容させ、政党に代えるに大衆運動をもってし、権力中枢を秘密警察の掌中へと移行した。そしてこの奇妙な無構造性にもとづく国家形式を維持したのは、不断のテロルの行使、非全体的世界にかんする虚偽のプロパガンダ、実定法への侮蔑、氷のようなイデオロギーである。この政治的現象の根底にあるのは、現代人の〈孤独〉であり、その無力感によって成る反政治的原理である。
ナツィ・ドイツは崩壊し、スターリンは死し、全体主義が過去のものとなったいまも、この全体主義を構成した二十世紀の病理現象はなお存在し、むしろより鮮明な形をとってさえいる。」
本書の内容を紹介した文章だが、現在の状況に当てはまることが多い。
秘密警察=検察警察官僚
不断のテロルの行使=政治的暗殺を誇示する小泉政権
虚偽のプロパガンダ=マスメディアの情報操作報道
実定法への侮蔑=法律無視、憲法無視の小泉政権
氷のようなイデオロギー=小泉の荒涼とした心的世界
そして、「この政治的現象の根底にあるのは、現代人の〈孤独〉であり、その無力感によって成る反政治的原理」というのも。
それでも小生は、日本国民の明晰な判断を信じている。
投票翌日には、小泉が蒼い顔をして「自民圧倒的優位報道が逆に作用した」と臍を噛んでいることを。
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