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2005年9月3日(土)
揺れる県医師会
非自民の2候補を初めて推薦
衆院選
http://www.saitama-np.co.jp/news09/03/11p.htm
さいたま市浦和区の県民健康センタービル。五階の県医師会長室で、新聞を手に取る吉原忠男・県医師会長(70)の表情は厳しい。
埼玉新聞の八月二十六日付一面トップの見出しは「小泉劇場 本県にも」。前日の小泉首相の来県を伝えた記事だった。
「この劇場は大変危険なにおいがする。私たちも自民党員だが、小泉流への反発は相当なものです」。
県内会員数五千五百人、伝統的に自民党支持一本だった医師会が揺れている。
「小泉流改革」に反発強く
■造反推薦
「郵政民営化法案を参院が否決し、衆院を解散したのは筋違いではないか。造反議員への刺客とか、独裁者のイメージだ」
首相批判の一端は11区(本庄市など)で表面化した。無所属で立つ自民「造反議員」を、県医師会会員で構成する政治団体「県医師連盟」(委員長・吉原県医師会長、会員数約三千人)が推薦し、小泉首相が推す自民公認候補は推薦しない。
6区(上尾、北本、桶川市など)は自民公認候補ではなく民主前職候補を推薦することになった。
■条件
今回総選挙で県医師連盟はこれまでのように自民党候補を無条件に推薦する方法を変え「地元医師連盟が推薦を決め、かつ県医師連盟の医療政策に賛同し、支援してくれる人」という条件をつけた。
二日までに十二候補の推薦を決めた。うち自民党公認候補は十人。残る二人が11区の造反自民前職と6区の民主前職。
自民と民主が激突模様の2区(川口市など)、4区(朝霞市など)、7区(川越市など)では「いずれも推薦せず」となった。
■弱者切り捨て
自民党支持という大きな流れは変わらないが、従来のように自民党一本にはならなかった。背景の一つに、自民党というより「小泉改革」そのものに対する不安や反発がある、と吉原会長は指摘する。
昨年十一月、県医師会など保健関連九団体が開いた「小泉医療改革反対県民フォーラム」。「国民皆保険制度が崩壊する。損保会社が医療を取り仕切り、貧しい無保険者が四千四百万人もいる米国のように弱者切り捨てになっていいのか」がテーマだった。
基調講演で吉原会長は「小泉改革は財界主導で誤った方向に強引に進められ、首相はヒトラーに似た独裁者の道を歩みつつある」と訴えたのだった。
フォーラムは首相の医療改革(混合診療全面解禁や医療への株式会社参入など)に反対する全国署名運動の一環。署名は全国で六百六十万人。埼玉は大阪に次ぐ全国二位の二十九万人。県単位では大きな数字だった。
署名の国会請願を背景に首相の「改革」にストップがかかった格好になってはいる…。
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