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政治評論家・有馬晴海氏がズバッ！
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200509/sha2005090402.html
■名簿の見方
立候補者の氏名は届け出順。年齢は投票日９月１１日現在の満年齢。☆は比例代表との重複者。肩書。◆は郵政法案採決時に自民党で反対票を投じた前議員。党派、前元新別。
印の注釈◎圧勝、○有利、△やや有利、★穴、▲接戦
★【青森４区】津島氏は“木村越え”困難
青森県は前回、４つの小選挙区すべてで自民候補が当選しており、４区も木村氏が引き続き立候補。前回比例で当選した津島氏は「造反」で自民党を離党、国民新党で小選挙区から出馬したため保守分裂となったが、津島氏については「木村氏を脅かすまでにはいたらなそう」（有馬氏）。
【青森４区】（弘前、黒石市など）
▲津島 恭一５１ ☆元決算理事◆国前
船水 奐彦５９ 党地区役員 共新
▲渋谷 修５５ ☆元党役員 民元
〇木村 太郎４０ ☆元政務官 自前
★【東京１２区】自民票が流れ八代氏伸びる
前回比例当選の「造反」派、八代氏が自民党と決別し急きょ出馬したが「ほかに自民候補はおらず、自民票が入ることが予想される」（有馬氏）。与党協力態勢が崩れた公明党の“プリンス”太田氏には自民幹部が応援演説するが「やや苦戦か。民主藤田氏は小泉風で票を減らす」（同）。
【東京１２区】（北区、足立区の一部）
野々山 研４２ 党地区役員 共新
△太田 昭宏５９ 幹事長代行 公前
△藤田 幸久５５ ☆党国際局長 民前
▲八代 英太６８ 元郵政相 ◆無前
★【東京１０区】三つ巴、鍵握るは小池氏
前回、民主党・鮫島氏（比例復活当選）に約４５００票差で辛勝した小林氏は、今回は自民党を離れ新党日本で出馬。兵庫６区から国替え出馬した小池氏としのぎをけずるだけに、結局三つどもえの戦いに。「出遅れた小池氏は比例当確で陣営の動きが鈍るのをどう防ぐか」（有馬氏）が鍵。
【東京１０区】（豊島、練馬区東部）
△小池百合子５３ ☆環境相 自前
山本 敏江５６ 党地区役員 共新
△小林 興起６１ ☆元副大臣 ◆日前
△鮫島 宗明６１ ☆元農水理事 民前
★【富山３区】神仏バトル！？軍配は神主に
綿貫氏は自民党郵政事業懇話会の元会長で、国民新党代表になったが、なんといっても地盤は固い。「萩山氏には、政界を引退した橘氏も応援するが、綿貫氏に及ばなさそう」（有馬氏）。井波八幡宮の神主の綿貫氏と実家が浄土真宗の寺という萩山氏の戦いは、「神主に軍配か」（同）。
【富山３区】（高岡、新湊市など）
▲萩山 教厳７３ ☆元副大臣 自前
〇綿貫 民輔７８ ☆元衆院議長◆国前
窪田 正人５８ ☆元高岡市議 社新
向井 英二５９ ☆元県会議長 民新
坂本 洋史３５ 党准県委員 共新
★【静岡７区】官僚対決は互角の勝負に…
財務省課長だった美人「刺客」片山氏と、元外務省キャリアの前職、城内氏との「官僚対決」としても注目される。「城内氏は地元で人気があるが、話題性で一気に認知された片山氏は自民組織を頼りに選挙。民主党の阿部氏を含め、これからの戦い次第」（有馬氏）。三つどもえだ。
【静岡７区】（浜松、湖西市など）
△城内 実４０ 元環境委員◆無前
△阿部 卓也３８ ☆元浜北市議 民新
△片山さつき４６ ☆元財務官僚 自新
★【岐阜１区】県連に亀裂…野田氏ピンチ
「造反組のマドンナ」野田元郵政相を、自民党県連が独自に「公認」。そこへ佐藤氏が党本部の「刺客」として参入したことで、当初、一枚岩とみられた県連の支援態勢にも亀裂が走っている。前回衆院選で野田氏と民主党候補とは約２万票差しかなく、女性初の総理候補もピンチか。
【岐阜１区】（岐阜市）
△柴橋 正直２６ ☆元銀行員 民新
△野田 聖子４５ 元郵政相 ◆無前
▲佐藤ゆかり４４ ☆証券会社員 自新
小川 理５２ 党県委員 共新
★【奈良２区】保守票割れて民主・中村○
前回、この小選挙区で当選した民主の中村氏に、自民の滝氏が挑む構図のはずだった。しかし、前回奈良１区で落選した高市氏が、「刺客」として国替え出馬。滝氏は「造反」で新党日本から出馬することになり、保守票を奪いあう可能性が高く、「中村氏が逃げ切るか」（有馬氏）。
【奈良２区】（大和郡山、天理市など）
▲高市 早苗４４ ☆元副大臣 自元
中野 明美５７ ☆元県議 共新
▲滝 実６６ ☆元副大臣 ◆日前
〇中村 哲治３４ ☆党副幹事長 民前
★【広島６区】ホリエモンは佐藤票を食う
事実上の「刺客」の堀江氏と、「反小泉」の象徴で国民新党を結成した亀井氏が激突。ただ「堀江氏が自民党から出馬したなら亀井氏の自民票を取ったが、無所属のため大きくは流れない」（有馬氏）。民主の佐藤氏は前回、亀井氏を約１万７０００票差に追い込んだが、今回は堀江氏に票を奪われそうだ。
【広島６区】（尾道、因島市など）
〇亀井 静香６８ 元建設相 ◆国前
▲佐藤 公治４６ ☆党県代表 民前
▲堀江 貴文３２ 会社社長 無新
伊藤 洋二２７ 元会社員 無新
★【島根２区】竹下亘氏人気根強く３選へ
竹下元首相の弟で３選を目指す亘氏が「圧倒的な人気を誇る選挙区」（有馬氏）。前回比例で当選した亀井氏は平成１２年の前々回、旧３区で当選して以来の選挙区選挙となる上、郵政法案反対で自民党の公認を得られず、国民新党から出馬した。自民分裂の形も、亀井氏の不利は否めない。
【島根２区】（浜田、益田市など）
▲小室 寿明４４ ☆元県議 民新
▲亀井 久興６５ ☆元国土長官◆国前
向瀬 慎一３４ 党県委員 共新
〇竹下 亘５８ ☆国対副委長 自前
★【福岡１０区】自見氏票減り城井氏と接戦
「造反」で無所属となった自見元郵政相に対し、自民は過去２回、比例単独で当選した西川氏をぶつけた。「自見氏は票を減らし、前回約１万票差で次点に泣いた城井氏との争い」（有馬氏）となる公算が大きい。もっとも、西川氏は比例九州ブロック１位のため、すでに当確だが…。
【福岡１０区】（北九州市門司区など）
田村 貴昭４４ ☆元市議 共新
△城井 崇３２ ☆元文科委員 民前
▲西川 京子５９ ☆国対副委長 自前
小島潤一郎３４ ☆党県副代表 社新
△自見庄三郎５９ 元郵政相 ◆無前
■有馬 晴海（ありま・はるみ）
昭和３３年４月２日、長崎県佐世保市生まれ、４７歳。立教大卒。リクルートに勤務後、昭和６０年、国会議員秘書に転身。平成８年に評論家として独立し、政治評論や講演活動を行う傍ら、政治勉強会「隗始（かいし）塾」を主宰。著書に「議員秘書の打ち明け話」（コスモ出版）などがある。
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