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流動化する公明票 広島6区 '05/9/3
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200509030020.html
広島6区の西隣となる5区の中心都市・呉。二日、比例中国前職で公明党広島県本部の斉藤鉄夫代表が、JR呉駅前で街頭演説に立った。「二議席目がぎりぎり、当落線上です」。続く地元選出の県議が訴えかけた。「小選挙区は自民、比例は公明に―」
前回衆院選でも響いたフレーズが今、6区からは消えた。前職の亀井静香氏(68)は自民党を離党し国民新党、前職の佐藤公治氏(46)は民主党、小泉純一郎首相が推す新人の堀江貴文氏(32)は無所属。自民公認がいないため、公明党は6区で「自主投票」を決めた。
一日夜。6区内の市の宴会施設に、亀井氏の選対幹部、自民党系市議、公明党市議らが顔をそろえた。
公明市議 「比例の二議席が危ない。前回と同じく『比例は公明』でお願いしたい」
亀井氏選対幹部 「うちも大変厳しい。協力していこう」
「1000票前後に」
小選挙区は亀井氏、比例代表は公明というバーターが成立した。「千票前後になると思う」。出席者の一人が明かした。
公明党県本部の幹部が言い切る。「比例で応援してもらえる人は、すべて味方。応援してもらえるなら、すべてバーターする」。そうした「自主投票」の方針は、選挙区内の党市議や支持者たちに、複雑な動きを生む。
「あくまで個人の立場での応援。堀江氏が自民公認なら難しかった」。庄原市議で公明党の横路政之氏(49)は、亀井氏の支援市議団(二十七人)に名を連ねる。一方、別の市の市議は戸惑いを隠せない。「指示はないし、票も読めない。どう動いてよいのかも分からない。こんな選挙は初めてだ…」
与野党の関係
民主党の佐藤氏と公明党。与野党の関係にあるが、公明の支援組織である創価学会員の一部には、佐藤氏の支持者もいる。公明も加わった新進党新人として佐藤氏が亀井氏に挑んだ一九九六年の衆院選。公明勢力は総力を挙げ、佐藤氏を支援した。その「縁」は一部ではあるが、今も続く。
尾道市内の四十歳代の創価学会員が明かす。「バーターと言われるが、佐藤さんの政治姿勢に引かれるものがある。ほかにも、そういう会員はいる」。公明党本部は「民主党政権をつくらせるわけにはいかない」とするが、過去の経緯がもたらした広島6区の選挙事情でもある。
「郵政民営化」を前面に押し出す堀江氏支持への流れも脈打つ。選挙区内の公明党市議は「党の公約でもある郵政民営化に反対する人には投票できない」と明言する。「堀江氏は当選後、自民党入りする可能性が高く、自公連立のためになる」。この市議は、堀江氏支持を決めている。
共産党は、中国地方の小選挙区で初めて公認候補の擁立を広島6区で見送った。「亀井、佐藤氏の両陣営に『比例は共産で』と持ち掛けた」。県東部の幹部が明かした。
無所属新人の伊藤洋二氏(27)は、組織とは距離を置く戦いを進める。
四者四様の選挙模様が広がる広島6区に、組織票が浮動する。
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