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□改革力=11日投票 自分の未来に1票を使おう [毎日新聞・社説]
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20050911k0000m070100000c.html
社説:改革力=11日投票 自分の未来に1票を使おう
第44回衆院選はきょう投開票を迎えた。夜には大勢が判明する。
今回の衆院選は、解散に至る過程から選挙の戦い方まで異例ずくめだった。その特徴をよく表す言葉は、各メディアが多用した「劇場型」政治ではないか。
小泉劇場を自作自演した首相は、野党と対決するだけにとどまらず、それまで同じ政党に属していた人まで敵と味方に分け、対立候補を送り込んだ。メッセージを「郵政民営化の実現」に絞り込み、イエスかノーか、と迫った。
お茶の間の観客の中には、敵か味方か二者択一のバーチャル政治を見て、あたかも本当の政治に参加しているように勘違いした人がいるかもしれない。刺客騒動と派手なパフォーマンスを取り上げるテレビのワイドショーは、確かに庶民の顔を政治に向けさせることには貢献したが、その関心が実際の投票につながらなければ何も変わらない。
言うまでもなく、政治ドラマの本編は、選挙が終わったあとから始まる。これまでは予告編を見ていただけにすぎないのだ。
きょう投票に行く人は、これから幕を開ける政治ドラマの筋書きを作り出す脚本家の一人となる。予告編だけ見たからといって、ドラマ全編を見たことにはならないのである。
2大政党化時代の衆院選は政権選択がテーマになるという観点から言えば、社会保障、外交・安保、財政、憲法などさまざまな政策に関して論争が行われるのが本来の姿なのだろう。しかし自民党はあえてこれを避け、郵政の一点突破型で臨んだ。民主党は「もっと大事なことがある」と論点を広げた。公明党、共産党、社民党、国民新党、新党日本も独自の考えを展開した。多様な主張の中で、今回問われたキーワードは「改革力」ではなかったか。
日本の未来をになう若い世代の低投票率が続いている。前回衆院選の全体の投票率は60%を切り、戦後2番目の低さだった。とりわけ20代は30%台まで落ち込んでしまった。若い人たちはいつまでも政治に目を向けないでいていいのだろうか。
いま国と地方を合わせた770兆円という天文学的借金は、いずれ若いあなたたちにツケが回ってくる。具体的には、増税や行政サービスのカットという形でのしかかってくるだろう。
少子高齢社会で、医療や介護にかかる費用もやがては若い世代が負わなければならなくなる。仮に憲法を改正することになったら、その憲法で生きていくのは他ならぬあなたたちだ。
年金など重要な内政課題は世代間で利害の対立しているものが多い。ちょっと想像力を働かせばわかることだ。それを「関係ない」と投票せず、白紙委任していいのか。あとから「こんなはずではなかった」と言っても手遅れである。1票が政治を動かすことをぜひ思い出してほしい。
毎日新聞 2005年9月11日 0時14分
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