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(回答先: Re: ジュンちゃんの街宣に集まる若者やオバハンの多くは某特定宗教団体の構成員のようだ。 投稿者 南青山 日時 2005 年 9 月 11 日 07:16:33)
昨夜の７時半からのＮＨＫテレビ総選挙特集（各党首の追っかけ）を見ていた人は多かったろう。
私の家族もみなテレビの前から初めから終わりまで見ていた。
棄権組なのでみな一度も選挙へは行っていない。
ＮＨＫの選挙報道はこれまでみてきたどの民放よりも中立であり、わかりやすかったようだ。選挙期間中、当てにすることができたのは、「偏り」なく報道してきたのはＮＨＫオンリーだったのは誰でも認めるところではないか。
そこで、特集でははじめにポチが出てきたわけだが、ま、テレビを見たことがなかったことゆえのショックがあったのだろうが、歌舞伎役者の悪役をやる例のざんばらのもさもさ頭、かっこつけて。舞台の左手から現れるのも歌舞伎を意識してたんかね？偉そうに、聴衆（なぜか整然として組織的動き、エールの出し方もあれは専門集団）、あらかじめ設定された舞台に登場する。
「なに、このおっさん？」というのが第一印象。ええ年こいて公務員は邪魔者って叫んでる。この繰り返し。「他に言うことないんかしら」。同語反復症ってのは一種の精神病。語彙不足ってやつで。全ての現象が「民営化」にしか見えない貧困ぶり。
うちの近くには特定があるが大変多助かってる。民営化すれば競争原理が働いて、ここらへんの収益性は悪いはずだから郵便局がなくなっちゃうじゃないの。それになによ、マドンナとか言って売名目的だけの女性を刺客にするとは。それにうちのおばあちゃん、特定がなくなれば本局までタクシーで年金とりにいかなきゃならなくなるのね。「サイテー！」。テレビは無慈悲なもんで、政治のドラマの中で一端登場人物が悪役に映った途端、観客は判官びいき。
小泉フィーバーが喧伝されてはいるけど、そこは「中立？」のＮＨＫ。ま、立派だよ。テレビの前の聴衆には明らかに「反小泉」の熱気が巻き起こった。ウワ−ッ、ギャーッ、−−−これ実際に我が家でおきたことなのよ。気分が悪くなった、やれ、小泉憎しの集団ヒステリーが発生。こりゃ自民党も党首のキチガイぶりに、メチャクチャな反感を呼び起こした。それに比べりゃまだ岡田のほうが何言ってるかわからないけど「まとも」に映った。
さすがあ天下のおエヌエッチケー、拙者も武士のはしくれ・・・・
ポチがテレビの前で、権力傘に着て威圧的に大衆を怒鳴りつけるもんだから、テレビの前の聴衆は、「なんで私が怒鳴られなきゃいけないのよ」ってなぐあい。
これ、マインドコントロールの典型なんだけども、家族はその他の党首がポチの前に哀れにひれ伏すようなイメージを持ったことは確か。ＮＨＫも逆コントロールかけてたりしてね。
それにしてもわからなかったのは、岡田党首の「後がありません」。空語的で、観念的。人が政権にいつけば、なぜ「あとがない」のかの説明はない。国家予算なんて庶民には関係ねえんだぜ。明日の生活を保障してくれるのかどうか、ただそれだけが関心。迫真性に欠けたまま、盛り上がりがない。
その他の野党は、逆にキラリと光るワンフレーズ。さえていたしわかりやすかったようだ。
社民党福島なんざ、民主党よりも鮮明に少子高齢化の懸念を訴えていて、わかりやすい。当然家族は社民党に・・・女系家族なもんで。
そして哀れな、自民党を飛び出したおじさんたちへの同情。新党日本の田中代表の見事な口調には、まじめさが漂う。綿貫党首の言動も冴えた部分だけを取り上げているようで、ＮＨＫよ、くすぐったくなるほどの配慮が見えたね。なに考えてるんだかわかんないけど・・・。「これぞ中立」って示したかったのかね。そうしないと収入なくなるかんね。
「ポチの昨日までの仲間を裏切ってしかも殺すようなやりかたは、人間的にも許されない」と怒ることしきり。これって、ごく自然な感情なんだよね。民主党に入れようなんて誰もいわなかった。「結局民営化賛成じゃないの」。共産党は民営化反対の理由を明確に語っていたけど、そのお株はどうも他の野党に奪われるのではないか。
なんだなんだなんだ、このエネルギーは？
いやはや、筋書きのないドラマ、イフの通じない世界、生活する女の意見ってのは、なめちゃあいけねえぜよ、ポチ公。急激に反ポチの感情が高まった。
やがて想像を絶する反動の嵐が吹きまくるだろうけど、まだまだ革命のエネルギーは消滅してないね。それで、今日は選挙に行くんだって。
ついでだから言うけども、夜中にはＥＴＶ特集で沖縄戦後の６０年特集をやっていて、ウチナーグチで証言を保存する運動が紹介された。ほぼ本島（付近の伊江島も含む）のみの収録になっているが、日本軍の絶望的な抵抗に動員され、無辜の市民が犠牲を強いられたプロセスが、生き残った人々からの証言で、ヒシヒシと強烈に伝わってきた。爆弾を持たされて敵陣に突っ込め、って命令されて後退できなくて仕方なく突っ込んだが、それが不発だった、みなで手りゅう弾をもらってガマ（チビチリガマの話ももでてきた）の中で自決したけど奇跡的に生き残った人々の証言。沖縄人はスパイだ、という日本兵が居たと証言する人々。この番組も今日の選挙には影響を与えるはずだ、ありがとうＮＨＫ。実際に戦争に強制的に動員された「市民」。こういうのを毎日やるなら戦争の真実もわかるだろうし、現在の憲法がいかに平和主義に貫かれているかがわかるだろう。
南京大虐殺などなかったと言っても、中国ではやはり日本軍による虐殺を生き延びた人々の目撃証言が収録されてゆけば、それが真実として歴史に残される。日本人がいかに「嘘だ」と言っても、今後千年も二千年も語り継がれるだろうし、映像として残される。文字として残されたものはあとから権力者により修正される（今の自由主義史観教科書）よりも真実味があるそうだ。
ポチは年金問題も改憲・軍事問題も頑として語らなかった（争点にしなかった）が、本音はここにある。国家の暴力装置（軍隊・警察）をがっちりと握っているのであり、すでに有事法制も万端。バックにアメリカ・ブッシュ、それに国内には米軍が存在している。キャツの基地外じみた言動の背景ってこんなもんだ。革命的警戒心をもって、選挙後にあたるべし。
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