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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu101.htm
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政治家は選挙民の代表であるから、そのレベルで背後に
いる国民のレベルもわかる。政治家が馬鹿なら国民も馬鹿
2005年8月30日 火曜日
◆ マドンナでいいなら、国会を紅白歌合戦にしろ!? 8月24日 木村剛
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2005/08/____ba13.html
皆さん、こんにちは。木村剛です。「為替王」さんは、独自にアンケート調査をされ、「日本国民の平均よりは、経済・政治に強い関心を持ってらっしゃる方・・・の・・・母集団においては、一般のマスコミ世論調査よりは、小泉さんの支持率が高いような印象を受けました」という結果を公表されていますが、衆議院解散の衝撃の余韻が冷めていくにつれ、「小泉劇場」に対して批判的なコメントも目につくようになってきました。
「一見わかりやすい彼の発言に本当にスカッとしていていいのですか? 郵政民営化公約を旗印にしている彼に賛意を表明している人達が多いようですが,彼が国債発行の件については『公約を守れなかったことは大したことではない』という人だったことを忘れてはいませんか? 国鉄民営化で,地方の足はなくなりました。郵政民営化では何が起きるでしょう」(by「JN2FSE」さん)のような意見もありますし、「小泉首相:少し横暴な気がして、あまり好きじゃないんです。ただ郵政民営化は元々の案でやって欲しいですね」(by「さいとうくんのニュース速報!?」さん)という主張もあります。
また、「世間知らず」さんも、「小泉さんと同じ考えの人しかいない国会なんて、・・・想像しただけでなんだかぞっとします。思想の違う人を排除するっていうのはお隣の国を彷彿とさせます・・・。郵政改革に反対した議員に対してどうこうっていうのは、・・・自民党内のもめごとの結果であって、それを『じゃあ、どっちが正しいか、他の人に聞いてみようじゃないか!』といきなり解散・選挙っていう手段に持ち込み、政治の空白を作る、他の重要な法案も全て先送るっていうのは、おそらくは『国益』とは程遠い」と批判しているところです。ちなみに、「僕の見るところ、小泉首相に対する世論がどうもヘンだ」と主張する「ハコフグマン」さんは以下のように語っています。
『 政治手法や郵政民営化への取り組みなどで大騒ぎしているが、そんなのどうでもいいではないか。4年間の総決算なのだから、経済、外交、公益法人改革など、政策の結果で判断すべきだろう。不良債権の処理が若干進んだくらいのもので、この4年間日本社会に何かプラスをもたらしたとはとうてい思えない。これから劇的に良くなっていくとも思えない。拉致問題もいっこう解決していない。株価も上がっていない。自民党の支持率が上がったと聞いて、ほんと日本人ってつくづくお人好しだなと、改めて失望した。やはり国民はその身の丈にあった政治家しか選べないのだろう。 』
また、有名人やマドンナ候補を続々と打ち上げる自民党のセンスに対して、「404 Blog Not Found」さんは、「いつから国会は紅白歌合戦になったのだ。いっそ衆議院参議院じゃなくて、赤院白院にしたらどうだ?・・・有権者のみなさんは愚弄されている事がわからないのだろうか」と憤っていらっしゃる。「0 1/2」さんも「候補者の知名度やタレント性と政策の内実は、関係ない。また、党利党派や政治家の私利私欲と私たちの生活も、関係ない。いい加減、こういった当たり前の事実に気づくべきではないでしょうか」と指摘しています。そして、「スター・ウォーズ エピソード3をもう5回観た社長のブログ」さんも、「政治家は選挙民の代表であるから、そのレベルを見ればその背後にいる国民のレベルもわかる。政治家が馬鹿なら国民も馬鹿」と指摘しているところです。
『 自民党はあちらこちらに亀井派潰しの刺客を放っているわけだが、その顔ぶれは、自民党の「これなら生活者が支持してくれるに違いない」という考えを反映しているはず。財務省官僚片山さつき、料理研究家藤野真紀子、そしてほりえもんまで噂に上っているわけだが、こうした面子が自民党の考えるところの「有権者に訴える候補者」ということ。では、その共通点は、となるのだが、女性中心、著名人中心、といったところか。少なくとも特定の政策を訴え続けてきた人たちという印象は薄い。・・・
プロレスラーでもできてしまうのが日本の政治。バックには優秀な官僚がいるので、自民党としては「所詮ただの看板なんだから、目立てば良い。知名度が高ければ良い。好感度が高ければ良い。議席が増えれば良い」ということなんだろう。つまりは求められるのは行政能力でも立法能力でもなく、集票能力ということだ。選挙が終ってしまえば役目はほとんど終ったも同然。 。
結果として、これは政治の骨抜きになりかねない。今回の選挙で自民党が勝利した場合、誰が得をするかって、間違いなく自民党幹部と官僚である。自民党幹部としては、「政治は一部の重鎮政治家が官僚を利用して行っていけば良い。残りの政治家はあくまでも数合わせ」ということか。自民党執行部によるトップダウンの著名人選挙は政治のサーフェイスは変えるかもしれないが、本質は官僚支配を強固にするだけという危険が潜む。 』
この予測が当たり、「官僚支配を強固にするだけ」に終われば、「改革」は潰えてしまうでしょう。しかし、政治家を馬鹿にすることは、天に唾する行為でもあります。「民主主義というのは、結局のところ選ばれた代表は、自分達のレベルを反映しているに過ぎない」(by「lien」さん)からです。
「My Asset Allocation」さんは、「人気取り先行の候補者擁立にも批判があるが、それは国民が選挙で判断すればよいことだし、従来の政治家が政治家として能力があると証明されているわけでもない。少なくとも多様性の確保&利権と結びつきの強い従来勢力の排除という意味では意義のあることだと思う」と冷静に述べていますが、私も同感です。ちなみに、「スター・ウォーズ エピソード3をもう5回観た社長のブログ」さんも、以下のように冷静に締めくくっているところです。
『 しかし、これは国民を馬鹿にしているわけではないと思う。あくまでも国民の現状を分析し、政権維持のために最善の策を講じているだけだ。彼らは選挙のプロだから、有権者の多くが立候補者の政策をきちんと読まず、もちろん理解もせず、「新聞で名前を見たから」「握手してもらったから」「女性だから」と投票することを知っているんだろう。 』
そういう冷徹な視点で申し上げるならば、ここで力量が問われるのは、むしろ対抗馬の民主党のほうなのではないでしょうか。「今の民主党が選挙で勝つには、自民党批判をやめ、『何をするか』で小泉さん以上のビジョンを打ち出すこと、これ以外にはありえない。民主党も批判ばかりせず、いっそ小泉さんの『ワンフレーズ・ポリティクス』を取り込んでみてはどうだろうか?」という「義経のハッピーリタイヤメントへの道」さんのアドバイスに耳を傾けるべきなのかもしれません。
特に、民主党のキャッチコピー「日本を、あきらめない」の評判は最悪です。「民主党の皆さんが、日本をあきらめないように、国民がガンバレ、という風に読めてしまいます」(by「世界の片隅でボクも考えた」さん)という意見まであるのですから・・・。「なんじゃこりゃ。主語が不明で意味がわからない。民主が寄り合い所帯なので、なにもかもがはっきり言えないということか。しかし、党首が大手流通の御曹司なのに、このキャッチに限らずなぜマーケティングセンスが皆無なんだ、この政党は」と評してくれた「プログレッシブな日々」さんに練り直してもらったほうがいいのではないでしょうか。
このままだと、「小泉純一郎という政治家の『言葉の力』は、やはりすごい!」(by「マネジメントに効く!コトバのサプリ」さん)という印象論で負けてしまうかもしれませんよ。岡田さん、頑張ってください!!
(私のコメント)
今日からいよいよ選挙戦が始まりますが、マドンナだの刺客だのと落下傘候補が話題に上がっています。対立候補潰しの為に送り込まれるのですが、今日発表された比例区の名簿を見ると1位に重複して載せられているから当選は約束されているマドンナが多い。著名人をスカウトして立候補させるには便利な制度ですが、やはり女もある程度は若くて美人でないと損なようだ。
マドンナ候補といえば旧社会党や共産党がよくやった手ですが、そんなマドンナ議員が増えるとなかなか一つにまとまらずに空中分解することが多いようだ。いくら優秀な人でも大臣にでもならない限り手腕を発揮する事は難しいし、単なる投票マシンとして任期を終えてしまうマドンナも多い。有権者もそれでいいのならしかたがありませんが、有権者のレベルが政治のレベルを決めてしまうのだろう。
今回の選挙では中選挙区制度から小選挙区制度へ変わった特長が出てきている選挙だともいえます。派閥がほとんど解体されて党主導の選挙態勢になり、反対派を追い出して対立候補を立てて対立候補を落選させる事が現実として行われるようになった。党の公認をもらえなければ新しく党を作って立候補しなければ無所属では選挙区で一位の得票を得なければならない。
いわゆる造反議員は自民党の公認をもらえず無所属で戦う人が多いようですが、一つにまとまって新党を立ち上げる気持ちはなかったようだ。今回は亀井派が狙われて派閥も解散状態になりましたが、無所属で当選しても自民党に復党できるのだろうか。小泉首相が続投する限り復党は難しいし、小選挙区制では党内の反主流派の存在は認められない。
その意味では自民党は組織政党化したとも言えますが国民政党とは言えなくなる。その意味では民主党が右から左までの幅広い意見の持ち主の集まりの国民政党といえる。自民党が組織政党になったという事は幅広い国民の支持を集める事は難しくなり、小泉信者達だけの政党になってゆくのだろう。それで日本全国をまとめる事が出来るのだろうか。
国民政党としての自民党から小泉首相の自民党になることで中央集権化がますます進み、地方はますますもの言えない体制になってゆく。地方分権化とは逆行しますがそれでは日本全国の支持を集める事は出来ないだろう。マスコミにいくら金をかけて動員しても小泉人気だけでは過半数の支持を集める事は難しく、公明党と連立しなければ過半数は維持できない。
選挙で小泉自民党が勝つかどうかは分かりませんが、選挙が終わってから自民党内に反小泉の声が大きくなるのではないだろうか。郵政民営化一つとっても中央と地方との意見は大きく異なる。小泉首相と意見の異なる議員を今回のように排除していっては自民党はますますやせ細っていくだろう。
民主党が岡田代表ではなく、もっと機を見るに敏な人物なら民主党政権が出来た事だろう。岡田代表も政策の幅があまりにも偏りすぎて日本全国の支持を集める事は出来ない。郵政問題にも対案が出せなかったのも党を一つにまとめる事が出来なくて国民政党の悪い面が出たからですが、民主党政権が出来たとしても岡田首相は小泉首相と同じようなジレンマに立たされるだろう。
今まで自民党は小泉氏を看板に見立てて選挙を戦いつつ議席を維持してきたのですが、看板が実権を握って自民党を支配するようになった。亀井派たちの反小泉勢力はそれに気が付くのが遅すぎた。いずれ党を割るか、小泉氏を総裁から引き摺り下ろすしかなかったのですが、どちらも出来なかった。自民党内に残った反小泉勢力は亀井派と同じ決断を迫られるだろう。
たとえ小泉自民党が大勝しても小泉政権は長くは続かないだろう。国会の首班指名や党の総裁選挙があるが、反小泉勢力は安易に小泉氏を総裁には選べなくなったからだ。いつ亀井派のような仕打ちを受けるかも知れず、冷血漢の小泉首相では自民党は分裂する事もあるだろう。
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