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保守分裂、「郵政」以外も13選挙区 自民
2005年08月28日22時55分
自民党が今回の総選挙で、郵政民営化法案に反対した前職に党本部が公認候補らをぶつける「郵政分裂型」以外でも、13選挙区で「保守分裂」選挙を強いられることがわかった。自民党の公認調整のもつれが主な原因で、「郵政型」との合計は45選挙区にのぼる。こうした選挙区では民主党が「漁夫の利」を得る可能性があり、小泉政権存続をかけて過半数維持を目指す自民党執行部の不安要素になっている。
「比例順位で処遇するから、岡山3区で平沼赳夫前経産相と戦ってくれないか」。8月中旬、自民党幹部は加藤勝信前衆院議員(比例中国)にこう持ちかけた。
加藤氏は00年と03年に比例単独で立候補し、前回初当選した。党執行部が今回、比例単独を原則として認めない方針を打ち出したことから、地盤のある岡山5区での立候補に意欲を示していた。
だが、その5区には現職閣僚の村田吉隆防災相がおり、執行部は13日の1次公認で村田氏を早々と公認した。加藤氏は岡山3区からの立候補を再三求められたが、あくまで拒否。結局、5区から無所属で立候補することになった。
こうした公認調整のもつれから、自民党は全国の13選挙区で分裂選挙となりそうだ。自民党や無所属の前職や元職、県議や議員秘書経験者が挑むケースがほとんどだ。
秋田3区では故御法川英文衆院議員の長男で、前回、無所属で立候補して村岡兼造元官房長官を破り、その後、自民党に入った信英氏が、今度は逆の立場で、村岡氏の次男敏英氏の挑戦を受ける。
党執行部と郵政反対派との対決のあおりを食ったケースもある。兵庫6区は、元職の阪上善秀氏と小池環境相が、小選挙区と比例区で交互に立候補する「コスタリカ方式」の覚書を交わし、今回は阪上氏が比例近畿ブロックに回る予定だった。
だが、小池氏は法案に反対した小林興起氏の対立候補として東京10区に転出。コスタリカは白紙となり、党本部は小池氏の後継に新顔の木挽司氏を公認した。阪上氏は「何も聞いていなかった」と反発、無所属で出る構えだ。
党執行部は、郵政民営化反対組が無所属で当選しても、追加公認はしない考えだが、郵政民営化に反対でない無所属候補については「当選すれば、反対派とは基本的に異なる取り扱いになる」(執行部の一人)と追加公認を認める方針だ。
無所属で当選した保守系候補への追加公認は、中選挙区時代からの自民党の「常套(じょうとう)手段」。無所属ではい上がってきた候補者を受け入れることが、党勢の拡大と党の活力維持につながってきた側面もある。
党執行部は郵政反対組以外にはこうした前例を踏襲し、自民、公明両党でわずかに過半数に届かなかった場合の「セーフティーネット」にしたい考えだ。
http://www.asahi.com/politics/update/0828/008.html
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