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首相のガリレオ引用、研究者が苦言
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050827i314.htm
「郵政・ガリレオ解散」。今回の衆院解散を命名するのに小泉首相は、地動説を唱えたイタリアの物理学者ガリレオ・ガリレイの名を借用した。
これに対し、郵政民営化関連法案反対票組の前衆院議員、亀井静香さんは「あの人(小泉首相)は天動説だ」と切り返す。ガリレオ研究者はどう見ているのか。
「研究者としては、気安くガリレオを持ち出さないで、というのが本音」と苦言を呈するのは、「ガリレオ」(中公新書)の著書もある金沢大大学院自然科学研究科の田中一郎教授(科学技術史)だ。
ガリレオは、天動説が常識だった時代に地動説を唱え、異端審問にかけられた。首相は、郵政法案が参院本会議で否決された自らの境遇を、ガリレオと重ね合わせているらしい。
異端審問で、ガリレオが「それでも地球は動く」と言ったとされるエピソードは有名だが、田中教授によると「そう言った事実はない」という。後世の伝記作家の創作らしく、研究者の間では「よくできたお話」で通っているそうだ。ガリレオは有罪を宣告され、地動説を撤回する。田中教授は「郵政民営化が地動説と同じような真理かどうかは別として、小泉首相がガリレオを名乗るなら、最後には郵政民営化を撤回することになってしまうが……」と話す。
(2005年8月28日0時4分 読売新聞)
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