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比例区 各県連もつれ模様
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総選挙の公示が近づき、比例区北陸信越ブロック(定数11)の名簿登載順位に注目が集まっている。優遇措置を取らない民主党など野党の多くが方針をほぼ固めたのに比べ、自民党は「郵政問題」や党内規定などが絡んで各県連の事情がかつてなく複雑になっており、「処遇」の決定は公示直前までもつれ込みそうだ。
5県の自民党県連は、比例区では同じ「自民」という名前を有権者に書いてもらう立場だ。しかし、それぞれの県が、何人の関係議員を国会に送り込めるか、ライバル関係にもある。
駆け引き活発化に拍車をかけたのが、郵政民営化法案反対派の代表で、富山3区に立候補予定の綿貫民輔氏だ。
これまでの自民の名簿上位には、比例単独で萩山教厳氏、橘康太郎氏がいた。いずれも富山3区に地盤を持つが、小選挙区の綿貫氏と住み分けができていた。
しかし、今回、綿貫氏が国民新党で出馬。自民は対立候補に萩山氏を立てたが、地元の綿貫支持は根強い。県連は綿貫氏に対抗するには「小選挙区・萩山氏と比例区・橘氏」の二人三脚が不可欠として、19日、党本部へ出向き、武部勤幹事長に、橘氏の比例区単独での処遇を要請した。
しかし、すでに比例単独で3回当選した橘氏は、「優遇措置は2回まで」とする党のルールに触れていることなどを理由に、党本部は比例単独での出馬に難色を示している。
「特例」を求めるのは石川県連も同じ。石川3区で前職の瓦力氏と県議が公認争いを繰り広げ、「県議を公認」で結論が出たが、瓦氏は県連の比例転出の勧めに、「上位の担保がない」と拒否。分裂選挙になる可能性があった。
県連5役は22日に上京、武部氏や、候補者の人選を進める二階俊博総務局長に瓦氏の扱いについて相談し、「比例単独で3位以内に」と申し入れた。二階氏は「特例中の特例ですよ」と応じたという。二階氏の回答に、県連としては何とか一安心した格好だ。
福井県連は、1区に立候補する「女性刺客」の稲田朋美氏の処遇に注目している。小泉首相は全ブロックで女性候補を名簿1位にする方針を示しており、県連は小選挙区との重複立候補で名簿上位に登載されることを期待している。
新潟県連は、中越地震で、復興のシンボル的存在となった元山古志村長、長島忠美氏の比例単独出馬にこぎつけた。首相側近が直接口説いたことから、県連は「上位が約束されている」とみている。
長野県連は、前回、前々回同様、3区で民主党の羽田孜・元首相とぶつかる岩崎忠夫氏の上位登載を要望。小坂憲次・県連会長はその具体的方法として、ブロック内5県に1位から5位までの枠を一つずつ配分する案を示したが、「党本部からはその後、回答はない」と小坂氏は話す。
「武部幹事長からは『特例なし』と言われているが、他県を優遇するなら、長野も優遇するよう申し入れてある」と小坂氏。ただ、2区に立つ新顔の関谷理記氏も含め、「惜敗率で争う覚悟が必要だ」と石田治一郎・県連幹事長は話す。
多くの陣営に「重複立候補での復活当選は難しいのではないか」という不安が募っており、党本部を含めた水面下の交渉は、公示直前まで続きそうだ。
◇
民主党は、ブロック内の小選挙区内の候補者すべてを同列1位に並べ、「惜敗率」で復活当選を競う方針とみられる。
公明党は、新潟県出身の前職、漆原良夫氏を今回も単独1位にすえ、1議席確保を最優先する。共産党は元職の木島日出夫氏を単独1位に、長野1区の中野早苗氏らを重複立候補させる。社民党は、長野2区の元職、山口わか子氏ら小選挙区候補を同列1位に並べる。
国民新党は、綿貫氏の重複立候補の行方が注目される。田中康夫知事が代表を務める新党日本とあわせ、北陸信越ブロックで比例候補を擁立できるかどうか、不透明な情勢だ。
http://mytown.asahi.com/nagano/news02.asp?kiji=5675
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