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民優勢ムードに影? [日々雑感]
総選挙は、自民党優勢と伝へられる。
自民党の独自調査では「自民圧勝」を示す結果が出たといふ。僕も、来月はじめに出る論文や対談(『正論』と『諸君!』)で「八月中旬時点では自民優勢」との見通しを示してゐる。
先に争点を作つたはうが勝ち――といふのが、選挙必勝法則の一つである。現時点では、小泉総理の設定したスキームに郵政民営化反対派も、野党も、そしてメディアや有権者も組み込まれて前哨戦(実質的な選挙戦)が展開されてゐるわけだから、当然のことながら「自民優勢」になる。いままでのところ、小泉総理の戦略は、一応好調に推移してゐる。
しかし、好事魔多し。自民党優勢ムードにブレーキがかかるどころか、追ひ風が逆風に変化しかねない要素もある。
小泉自民党にとつてのマイナス要因は、@靖国神社不参拝と謝罪談話、A片山さつき氏や堀江貴文氏らの擁立、B造反派前議員に対する苛酷な仕打ち、 Cその結果としての新党結成、Dさらにその結果としての旧来の支持団体離反、Eシングル・イッシュー強要への反発、F公明党・創価学会との抜き差しならぬ協力関係等によつて、保守票の自民党回帰が抑制されるといふ問題が頭をもたげはじめてゐる。加へて、投票日の一週間前に各紙が実施する世論調査において「自民優勢」といつた結果が出るならば、逆アナウンス効果によって、自民党の勢ひが減速する可能性がある。
特に、公明党に配慮して東京十二区への立候補を辞退させた八代英太氏を、造反組であるにもかかはらず比例名簿に登載するやうなことをすれば、これまで首相が提示してきた構図は一気に崩壊し、一転逆風にさらされることになるだらう。郵政民営化の是非を問ふために解散を断行し、造反議員を非公認にし、「選択肢を示す」といふ名目のもとに対立候補を擁立し、自民離党を強要するといつた具合に締め上げてきたことの正当性は、一瞬のうちに吹き飛ぶ。小泉サンにとつて、実は郵政民営化より自公協力のはうが大事だといふことが有権者にバレてしまへば、自民党は、追ひ風どころか逆風の前に立ち竦むことになる。
よもや、さういふ愚かな選択を、自民党がするとは思へないが、選挙といふ戦(いくさ)に突入すると、当事者は正気を失つてしまふものだし、さらには全国の自公協力への影響といふ問題も絡んでゐて、一筋縄ではいかないのである。29日に比例名簿登載者が発表される予定なので、ぜひとも注目されたい。
自公協力の罠については、次回に譲る。
http://blog.so-net.ne.jp/endoh-opinion/2005-08-27
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