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支部長が2人、党員苦悩
自民分裂で揺れる埼玉11区
衆院選
http://www.saitama-np.co.jp/news08/26/03p.htm
埼玉11区(秩父市、深谷市など)の小泉龍司氏(52)が苦境に立たされている。郵政民営化法案に反対し、自民党公認を外されたのが要因。無所属で立候補せざるを得なくなり、総選挙の様相が一変した。
衆議院解散から五日後の十三日、自民党本部に深谷市の県議新井悦二氏(47)が呼ばれた。「自民党公認候補として出馬を要請したい。郵政民営化を一緒にやろう」。小泉総裁の言葉に、新井氏は心を動かされた。
十四日、大里郡寄居町のレストランでは、総選挙の対応を議題に「自民党埼玉県第11選挙区支部長会議」が開かれた。支部長は小泉氏。各支部代表を前に小泉氏は「郵政民営化には反対しないが、法案に不備があり反対した」と弁明した。
十五日、新人新井氏の自民党公認が決まった。新井氏は同時に「自民党埼玉県衆議院選挙区第11支部長」になった。自民党の11区支部長は、事実上、小泉氏と新井氏の二人になってしまった。
十九市町村に二十二の自民党支部を抱える埼玉11区。保守地盤が強いところで、前回圧勝し今回は無所属で立候補する小泉氏に、自民党員の動揺は大きかった。
十四日の会議後、秩父地方の党員は「無所属でも小泉さんを支持する。小泉さんは郵政民営化で山間地の郵便局が無くなることを懸念して法案に反対してくれた。信念を通した」と同情的だ。
市議からは「無所属で当選しても、自民党に戻れないのでは困る」と不安の声もある。県議の一人は「自民党公認の新井さんを応援せざるを得ない。身を裂かれるような思い」と胸の内を明かした。
新井氏の選挙事務所には小泉総裁や党幹部からの「祈必勝」が張られている。選対幹部は「小泉龍司さんの埼玉11区支部長は有名無実。こちらは小泉総裁から直々に要請された埼玉11区支部長」と強調する。
新井氏の兄の新井家光氏(50)は深谷市長。「合併を推進した改革派の深谷市長と、郵政民営化の改革に意欲的な県議。似ている兄弟」と選対幹部。“二人三脚”でやってきた二人の共通点を話した。二期五年余、現職として実績を積み上げてきた小泉氏。四度目の選挙は、まさに「背水の陣」で臨むことになった。
埼玉11区には「政権交代」を掲げる民主党から新人の八木昭次氏(34)が再挑戦している。二十四日は深谷市内で選挙対策本部事務局会議を開催、支援体制を固めた。共産党は新人の柿沼綾子氏(52)が三度目の挑戦で、躍進を目指している。
【05衆院選 突風,そして】(朝日新聞)
【上】 本人より「首相の顔」 http://mytown.asahi.com/saitama/news01.asp?c=17&kiji=84
郵政関連法案への「造反」。そして、「改革」のワンフレーズとともに吹き荒れる風――。
法案に反対し、自民の公認が得られない小泉龍司氏が無所属で立候補する11区は、その象徴的な舞台になりつつある。
衆院が解散した8日、同党の県選出国会議員が議員会館に集まった。小泉氏は「自分は反自民ではなく、非自民だ。骨は拾ってほしい」と高揚した様子で話した。
当初、同氏に対立候補を立てることに消極的だった県連も、次第に執行部の勢いに押し切られる。
13日、県議の新井悦二氏が党本部に呼ばれた。幹事長室に入ると、小泉首相がいきなり両手で握手してきた。「私と一緒に改革をしてほしい」。数時間後、新井氏は事実上の出馬会見を開いた。
実兄の新井家光・深谷市長はその後、選挙区の市町村長のもとを行脚し、支援を求めている。
「新井じゃない。小泉首相の名代(みょうだい)なんだ」。新井市長は口癖のように繰り返す。
■
一方の小泉氏は14日、寄居町であった党11区支部の会議で頭を下げていた。会議では党本部への反発の声が相次いだ。
ある県議が「党の処分を甘んじて受けよう」と切り出して「自主投票」をほのめかすと、異論は出なかった。約1時間に及んだ議論を、小泉氏は「きずなを確認できた」と締めくくった。
小泉氏は今、ミニ集会を開いたり、郵政民営化についての考えをまとめた資料を支持者らに配ったりしている。
自民県連は19日、役員会を開いた。大野松茂県連会長は記者団に、小泉氏を支援した場合の処分の可能性を示唆した。しかし、会議では11区に触れなかった、という。
ある県連幹部は漏らす。「(小泉氏を)粛々とやるならいいじゃない。支部に口は出せない。難しいんだ」
自ら起こした「風」が今、つむじ風になって足下に吹く。
【英治】 新井悦二氏は成人式記念式典での私語・ケータイの雑音などに怒って原稿を床に投げ
捨てて怒鳴ったことで全国的に有名になった若き熱血市長新井家光氏の実弟である.2003年
の任期満了に伴う市長選では無投票で再選された新井市長は,自らリーダーシップを取って進
めて来た深谷市と近隣3町との合併(2006年1月)で発足する新深谷市の最初の市長として選
出されることに意欲を燃やしているはずだ.この意味でこの衆院選挙は新井兄弟に取って負ける
ことのできない闘いである.もし,ここで新井悦二氏が負けるようなことがあれば,それはその後
の新深谷市市長選にも影響せざるを得ないと考えられるからである.いや,それどころではない,
兄弟が院長・副院長のタッグを組んで稼ぎまくっている私立病院の経営にすら関わってくる.
新井悦二氏は大変運の強い方であるようにお見受けする.2002年にさいたま市の社会福祉法
人邑元会(ゆうげんかい)に対する8000万円という巨額の不正融資事件が発覚した.当選挙区
選出の加藤裕康県議は当時邑元会の理事長を務めていたが,このうち約4350万円が同氏の
経営するケアハウス「藤の木荘」(深谷市藤野木)の職員の賞与や,金融機関からの借入金の返
済に充てられていたことが分かったため,同県議は理事長職を退き,次の地方選挙では再出馬
したもののあえなく敗退して,新井悦二氏に席を譲った.おそらく新井県議には衆議院議員に成
り上がるという野望まではお持ちでなかったのではないかと推察されるが,今回の小泉暴発選挙
でもう一度この強運を再現することになるのかどうか大変興味深いところである.
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