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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050827k0000e030016000c.html
【ベルリン斎藤義彦】9月に前倒し総選挙が行われるドイツで、極右「ネオナチ」の暴力が活発化している。一方で極右政党が拠点にしている旧東独では保守政党や左派政党までが、極右の主張と酷似した「外国人労働者排除」などを唱え、極右にすり寄る現象も起こり始めている。
「このダニ野郎」。8月上旬、チェコとの国境に近い旧東独の町ピルナで、夜の市街地を歩いていた工場従業員の男性(17)に、15人のネオナチが襲いかかった。男性は顔などを殴られ、目の周囲が腫れあがった。男性は「左派新党」のメンバー。「選挙妨害が目的だ」と同党は話す。
同党は旧東独の社会主義統一党の流れをくむ民主社会党と、与党・社会民主党の福祉削減策に反対して離党したグループが7月に結成した政党だ。世論調査では旧東独で第1党になる勢いを示している。
男性は5月にもネオナチに襲われたことがある。「左派新党」の支持者の若者十数人でキャンプをしていると、ネオナチの若者60人が殴りかかり、5人が負傷したという。このキャンプに参加した女性(17)は「怖くて一人で町を歩けない」と話す。
ピルナの失業率は18%で旧西独地域の倍だ。ネオナチの中には男性の同級生もいた。「職もないし、技能をつける教育もない。一人だといいやつなのに集団では暴力に走る」と男性は話した。
ピルナのある「ザクセンのスイス」地域では昨年9月のザクセン州議会選挙で、極右政党「ドイツ国家民主党」が16%という州内一の得票率を記録、初めて議席を獲得した。
街角でビールを飲んでいた失業中の技師(42)は「現政権には不満だらけだ。極右に投票することもありうる」と答えた。左派新党のリヒター・ピルナ支部長は「州議会選以降、極右は勢いを増した」と懸念を示す。
だが、その左派新党のラフォンテーヌ前財務相が集会で「外国人労働者が仕事を奪っている」と発言した。極右に流れる支持者をつなぎ留めようとする戦略とみられるが、「ナチのようだ」と激しい批判を浴びた。
国家民主党のマルクス選対本部長は「すべての政党がわが党のコピーをしている。選挙戦は苦しい」と皮肉交じりに話した。
毎日新聞 2005年8月27日 10時13分
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