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考えた上での決意だった 天木
読者の皆様
26日、私は横須賀市の市庁舎にある記者クラブに赴いて、神奈川11区から無所属で立候補する記者会見を開いた。文字通り一人で選挙に挑むことになる。
その間、色々な人が色々なことを私に言ってきた。様々な選択肢があった。今こそ選挙に出るべきだという声から、そんな馬鹿なことをするな、選挙は勝たなければ意味がないという強い反対論を述べる者もいた。私は迷った。悩んだ。そして結局最後にたどり着いたのは、最後は自分で決断するほかは無いということだった。この決断は生易しい事ではなかった。
その間わかったことは、人々は無責任であるということだ。自分の立場や組織のことしか考えないということだ。既存の政党や政治家は、与野党を問わず大きな違いは無い。選挙に勝つことを最優先する。もっともらしい事を並べたてるが私の心には響かない。私に語りかけてくる多くの人は声をかけるだけかけて最後は逃げていく。
政治とは何か。それは政治に自分たちの声を反映させる術のない大衆のために働くことであろう。その為の覚悟をもつことであろう。私にはそのような崇高な覚悟は無い。しかし少なくとも今の日本の政治を変えたいという思いはある。一石を投じたいという純粋な気持ちがある。
今の日本の選挙制度の下で、政治状況の中で、無所属で一人出馬することが如何に不利に出来ているか、今回一人で手続きを進めてわかった。我々には被選挙権は無いに等しい。それがわかっただけでも良かった。そして今まさにそのような大衆とかけ離れたままの日本の政治に私は挑戦する。
私が訴えることは唯一つ、強権な小泉政治がこの国を壊そうとしている中にあって、我々はそうさせてはならないということだ。この国は一握りの政治家や官僚、財界によって作られるのではない。多くの無力な、しかし毎日を自分の手で生き続けている大衆の人生の集合体である。ならば政治を彼らの手に取り戻そうではないか。
イラク戦争を支持し、戦争国家であり続ける米国に日本を売り渡す政治が国民の為であるはずはない。米国というくびきから解き放たれた基地のない平和な日本を取り戻し、自然と共存しながら物心とも豊かな暮らしをとりもどす、それだけでいい。そしてそれを叫ぶ最もふさわしい場所は神奈川11区をおいて他にない。
私は後悔はしない。有権者の心に届くかどうかわからないが、私は真実を訴えるつもりだ。選挙結果がどうであれ、再び皆さんの前に帰ってくることをお約束する。
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