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(回答先: 党首に聞く:国民新党・綿貫民輔代表 自民に愛想尽かした(毎日新聞):本質は米帝に猛獣するポチに叛旗翻す日帝民族ブルジョワ 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 8 月 27 日 06:26:47)
イラク自衛隊 撤退か延長か、論戦を
イラク南部のサマワは砂漠の太陽にじりじりと照らされ、日中の気温は50度を超える。風が吹くと風呂の湯をかきまぜるようなもので、さらに耐え難くなる。そこに600人の陸上自衛隊員が活動している。
いまの派遣計画だと、駐留の期限は12月中旬までだ。部隊を安全に撤収するには、準備を含め数カ月はかかる。撤収するならもう作業を始めなければならない時期にきている。派遣期間を再び延長するのか、撤収するのか。この総選挙の重要な争点のはずである。
民主党は12月までの撤退をマニフェストで主張している。共産、社民両党はすぐに撤退するよう求めた。もともと派遣自体に反対していたから、当然の主張である。
ところが、自民党のマニフェストには「自衛隊の海外派遣は、今後とも、国際協調と国益を考えて推進する」と抽象的な言葉が並ぶだけだ。撤退とも、延長とも述べていない。
小泉首相は「(期限切れの)12月の状況を見て」と判断を先送りする方針のようだ。街頭演説でもイラクには触れない。争点にしたくないという思惑がありありと見て取れる。
03年12月に自衛隊派遣を決めたとき、「日本国の理念、国家の意思が問われている」と力説したのは小泉首相だった。そう言って送り出した自衛隊なのに、有権者の判断を直接問うこの機会に議論を避けてしまうのは、責任ある政治とは言えない。
イラクでは連日のように爆弾テロが起き、治安はますます深刻な状況になっている。比較的安定しているといわれたサマワも例外ではない。
自衛隊の宿営地内や周辺にロケット弾などが撃ち込まれた。車列が通る道路脇で爆弾が破裂し、隊員たちは危うく難を逃れた。デモ騒ぎで市民らに死傷者も出た。隊員たちの安全は保てるのか。
自衛隊の主要業務だった給水事業は半年も前に終わり、今は学校や道路の補修などの復旧支援にあたっている。自衛隊でなければできないことなのか。こうした疑問に与党は答えねばならない。
この点で、民主党は明快だ。テロによる死傷者の増大やサマワ周辺の治安の悪化にも触れ、判断の根拠を説明した。何よりも、具体的な時期を示したことは、マニフェストとして評価できる。
ただ、撤退で日米関係が損なわれることはないか。そんな不安もいわれている。自衛隊に代わって、復興支援などでどんな貢献をするのか、民主党政権としてイラク再建にどうかかわっていくのかを具体的に語る必要がある。
イラクへの自衛隊派遣は、日本外交の根幹にかかわる問題だ。私たちは早期撤退を主張してきた。撤退にせよ、延長にせよ、与野党はそれぞれの論拠を示して堂々と論争してもらいたい。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
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