昨春補選と同じ対決　広島５区 '05/8/23

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　郵政改革の推進か、政権交代の是非か―。自民前職の寺田と民主新人の三谷を軸にした戦いに、共産新人角谷が絡む。池田行彦元外相の死去に伴い、昨年四月に実施された衆院補選と同じ構図。いまだに激戦の余波が一部残り、各陣営は火花を散らしている。

　寺田は故池田勇人元首相の孫娘の夫で、故池田元外相のおい。補選は元外相の「弔い合戦」の意味合いが強く、党首クラスが応援に駆けつけた。しかし、今回は「大物」の来援がまだ決まっていない。

　寺田は「池田から寺田へ」だった補選と打って変わり、「まっすぐ改革」をキャッチフレーズに掲げる。二十一日の後援会事務所開きでは、集まった支持者約五百人に「改革派」を印象づけた。寺田は「郵政民営化法案で、民主は対案すら出さなかった」と対決姿勢を鮮明にする。

　三谷は、宮沢喜一元首相らの秘書を十七年務めた経歴を持つ。前回の衆院選と補選を合わせ、二年間で三度目の挑戦。補選では七千票余り寺田に及ばなかったが、大票田の旧呉市では約九千票上回った。それから一年四カ月。ほぼ毎日街頭で演説し、あいさつ回りも重ねた。

　三谷は「激励や支援の声が広がっている」と強調。二十七日には岡田克也代表が呉市入りし、攻勢を強める。「民主には風は吹いておらず厳しい戦いになる。政権交代のため今度こそ勝たなければ」と気を引き締める。

　一方、角谷は「共産が中国ブロックで失った唯一の議席を回復する絶好のチャンス」と位置づける。自民・民主の二大政党化のはざまで埋没しないようにと十八日、決起集会を開催。郵政民営化反対、大増税反対、憲法改悪反対を争点に打ち出し、党勢拡大を狙う。

　過去の選挙を振り返り「支持者の中でも、政権が取れそうな民主に投票する人がいた」と角谷。「たしかな野党」を前面に掲げ、「自民・民主に政策的な違いはない。共産の存在感が増す」と政策中心に訴えを強める。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200508230004.html

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