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野田氏vs佐藤氏 レディーＧＯ
自民党が岐阜１区に擁立した外資系証券会社部長の佐藤ゆかり氏（４４）が２３日、岐阜市にある自民党岐阜県連を初めて訪れ、あいさつした。県連は、郵政民営化法案に反対し、同区から無所属で出馬する野田聖子元郵政相（４４）を支持する方針で、完全なねじれ現象を起こしている。“敵陣”へ乗り込んだ佐藤氏は、造反組の野田氏らに「討論の場に上がっていただき政策で対決したい」と宣戦布告。複雑な情勢の同区で“美しくも激しい”選挙戦の幕が上がった。
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“美人刺客”が選挙戦への決意をにじませた。「岐阜に嫁ぐような思い」と話した２２日の岐阜入りから一夜明けたこの日午前、佐藤氏は自身を支持しない方針の県連に到着。約１０分間、小野木節事務局長と会談し、「県連から『厳しいけど頑張ってください』と言われた」と表情を緊張させた。だが、そのセリフは同時に負けじ魂にも着火。「選挙戦に向けてやる気満々。選挙モードです」と“嫁入り”した岐阜１区でのバトルへ闘志をかき立てた。
上智大時代の１年先輩に当たる野田氏について、佐藤氏は「主に郵政民営化法案で対決したい。討論の場に出てきていただきたい」と穏やかな口調ながらも“リング”に上がることを要請。同法案を可決するには時期尚早―との考えで反対票を投じた野田氏に「経済的苦難の情勢の中、法案について論議していく時間はもうないのでは」と迫った。
早朝には、自身への支援姿勢を示している地元選出の松田岩夫参院議員（６８）の事務所へ足を運んだ。県連は佐藤氏を支援した党員を処分することを決めており、松田氏を県連常任顧問の役職停止にする方向。だが松田氏は、あくまでも佐藤氏を支持する。
佐藤氏は「長期的な国の繁栄のためには勇気ある政治的判断が必要」という。続けて、「私の熱意が伝わるまで何回でも県連には伺います」と“野田派”からの票の取り込みを狙う構えだ。
一方、野田氏は、過剰な報道が逆効果となり、県連支持の優位な情勢を狂わせることを不安視。陣営は「過熱な報道はされたくない」と支援団体回りなどの予定を報道陣に公表することを控えている。この日、両氏が出演したテレビの生番組でも、中継で出演した佐藤氏に対し、野田氏は電話でコメントしただけ。
遊説活動で支援者団体を回った野田氏。夜には加納町の事務所近くにある公園で開かれた盆踊り大会に参加し、有権者に支持を求めた。
http://www.daily.co.jp/gossip/2005/08/24/184633.shtml
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