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「亀井党」の地、三つどもえで大揺れ 広島6区ルポ
朝日新聞 2005年08月24日02時04分
http://www.asahi.com/politics/update/0824/001.html
反小泉急先鋒(きゅうせんぽう)の亀井静香氏(68)と、民主前職の佐藤公治氏(46)がしのぎを削ってきた広島6区に、郵政民営化賛成を掲げたライブドア社長の堀江貴文氏(32)が飛び込んだ。亀井氏の新党結成もあり、三つどもえの前哨戦は、激しさと複雑さを増すばかりだ。
■堀江氏
19日から選挙区内を慌ただしく駆け抜けた堀江氏は23日朝、広島空港から東京へと飛び立った。広島を離れる直前、堀江氏は「とんぼ返り。とりあえず着替えとかもろもろの、3日分くらいしか持ってきてないんで。残してきた仕事も片づけてこなきゃいけないし」。24日には再び戻る。
無所属で立候補する堀江氏は19日夜に尾道市のホテルに入り、20日からワゴン車で選挙区内を回った。真っ先に向かったのは亀井氏が生まれ育った広島県北部だ。
瀬戸内側の尾道市から、中国山地のふもと・庄原市へ北上。三次市に向かう途中、亀井氏の自宅前を通り、亀井氏が誘致に尽力したという日本郵政公社の「かんぽの郷庄原」にも立ち寄った。
「ホリエモンだ」
JR三次駅前。Tシャツにジーンズ姿の堀江氏が手を差し出すと、周囲は騒然となった。
IT長者。住まいは六本木ヒルズの高級マンション。「田舎者の気持ちは分からない」。そんな批判を意識してか、福岡県八女市出身の堀江氏は「都会も田舎も経験があり、どっちも好きですよ」と話していた。
全市を回り終えた22日夜、ホテルに戻った堀江氏は言った。「アンチ亀井は絶対いる。いま仕掛けを考えています」
■亀井氏
「古里の美しい山河を子や孫に残さねばならない」。亀井氏は23日も、地盤の庄原市など8カ所でミニ集会を重ねた。
小泉首相を「ヒトラー」と評し、郵政民営化反対を訴える。20日以降、こうした集会を日に10カ所前後で開いている。
20日に三次市で開いた集会では、「カネの力にあかしてなんでもやるという方が、政治の場で一体、何をされるのか」と、自民党と組んで落下傘で降りてきた堀江氏に強い敵意を見せた。
堀江氏立候補の情報が流れた18日、庄原市の亀井氏の後援会事務所では、今月に入って3度目の選対会議が開かれた。「先生がおらんかったら、今の庄原はない。全力で支援する」。庄原商工会議所会頭で選対事務局長を務める玉川忠義氏(64)は言った。
しかし、国民新党を旗揚げしたことで、亀井氏の足元はぐらつく。
広島6区内の自民党県議は11人。しかし、亀井氏と行動をともにすると、国民新党入りを表明したのは同党庄原支部長だった小林秀矩県議(53)ただ一人。
残る県議10人は自民党にとどまっている。市議の中には「表だって応援できない」との声もある。自民党を敵に回し、一枚岩の「亀井党」にひびが入った。
「ご心配、ご迷惑をおかけしている。お許しください」。ミニ集会で頭を下げ続ける亀井氏。派閥の領袖(りょうしゅう)として自派議員の応援に奔走していたころとは打って変わり、地元に張り付いている。その姿に、古参支援者も「異例中の異例」と驚いた。
■佐藤氏
6区の有権者の約半分は尾道、三原両市に集中する。無党派が多い瀬戸内沿岸の両市が、民主の佐藤氏の地盤だ。
過去3回、亀井氏と戦った。前々回は5万7000票差、前回は1万7000票差に詰め寄った。だが今回、対戦の構図ががらりと変わる。
堀江氏の参戦で打撃を受けるのは、亀井氏か、佐藤氏か。地元では、若い無党派層の支持を得てきた佐藤氏がより影響を受けるとの見方が強い。
19日夜、自宅に戻った佐藤氏は、テレビに映った堀江氏を囲んだ人だかりに目を見張った。
「(選挙区に)何も手足を持たないのに、駅前に1000人もの人が集まった。あなどれない相手です」。20日、因島市での事務所開きで、佐藤氏は危機感を口にした。
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