★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK11 > 961.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 国民新党、ホームページを開設(IT-PLUS) 投稿者 熊野孤道 日時 2005 年 8 月 18 日 09:04:07)
5人で『国民新党』
『反小泉』に活路
郵政民営化をめぐって泥沼化する自民党内の対立は十七日、反対派による「離党−新党結成」にまで発展した。発足時の参加者は、予想を下回る五人。次々に対抗馬を送り込む小泉純一郎首相の攻勢に追い込まれた側面は否定できない。が、この日立ち上がった「国民新党」は、事実上の“反小泉新党”として、首相に批判的な「国民の声」の受け皿の一つとなる。政局のカギを握る可能性も捨てきれない。 (政治部・吉田昌平、佐藤圭)
■受け皿
「国民新党と称する政党を結成することにいたしました」
記者会見に臨んだ綿貫民輔元衆院議長は、硬い表情で切り出した。自民党を飛び出した綿貫氏らの間には、新党旗揚げの高揚感はなく、古巣を去る寂しさが漂っていた。
新党をめぐる反対派の動きは、揺れた。当初、反対派三十七人全員が参加する新党構想もささやかれたが、これは解散直後に早々と消えた。無所属で出馬すれば、比例代表で復活当選する道は閉ざされ、政見放送もできない。しかし、反対派の多くは、あえてその道を選んだ。無所属なら、地元県連や自民党支持団体からの支援を得て「疑似自民候補」として当選を目指すことも可能だからだ。
流れが変わったのは十日。この日、小泉首相が、反対派全員に対抗馬を擁立する方針を鮮明に打ち出した。非公認は覚悟していたが、対抗馬の出現は想定外。そこで、少人数でも新党をつくった方がいいという判断が生まれた。
積極的に動いたのが、亀井静香元政調会長と、亀井久興元国土庁長官。亀井久興氏は先の衆院選では比例代表単独出馬で当選。次期衆院選は小選挙区に出馬する意向だが、今の状況での当選が簡単ではないことは自覚している。亀井静香氏は、旧亀井派が民営化反対派と賛成派に分裂したことで責任を追及する声が上がり、窮地に追い込まれていた。
新党に活路を見いだしたい二人の亀井氏が、慎重だった綿貫氏を説き伏せた結果が「国民新党」の誕生につながった。
しかし、わずか五人の結党メンバーで、どこまで「反小泉票」の受け皿となれるのか。会見後、記者団に囲まれた綿貫氏は「いつの間にか(代表に)祭り上げられてしまった。精いっぱいがんばって同志を増やしたい」と苦笑した。
■手 段
民営化反対をきっかけに追い込まれた末の旗揚げだが、新党は、郵政よりも、むしろ「首相の強権政治」を争点に掲げる構えだ。
「党執行部のやり方に強い憤りを覚える」「トップダウンで押しつけるのが政治ではない」
この日の会見で、綿貫氏らの口から矢継ぎ早に飛び出したのは、民営化反対よりも、小泉政治の批判。
単に民営化反対を訴えるだけでは、支持率が上向いている首相に太刀打ちするのは難しい。かといって、郵政問題以外の政策で自民党との違いはほとんどない。「強権政治」への批判は、新党にとって最も有効な攻撃手段なのだ。
反小泉キャンペーンを展開し、自民、公明両党を過半数割れに追い込むのが、新党結成の最大の目的だ。そうすれば、選挙後の首相指名選挙で「キャスチングボートを握る」(反対派の幹部)可能性が出てくる。
このため綿貫氏らが期待するのが、無所属出馬を選んだ民営化反対派との連携だ。
綿貫氏はこの日の会見後、「無所属で戦う同志もいる。いずれ大同団結する決意をしている」と記者団に強調した。今後、国民新党は無所属組に対し、同党の比例票上積みへの協力を要請する方針。無所属組からは早くも「(新党には)シンパシーを感じている」(平沼赳夫前経済産業相)とエールが送られている。
新党結成会見では、綿貫氏の隣に、民主党を離党して参加した田村秀昭参院議員が並んで座った。民主党とのパイプをちらつかせる狙いで、ここにも、選挙後の政党間権力闘争で主導権を握ろうとの思惑が表れた。
■候補者の公募論文テーマ 刺客と教育「いじめ」問題視
国民新党は十七日、衆院選候補者募集の要項を発表したが、その小論文のテーマが「『刺客』と教育」であることが分かった。
郵政民営化反対派の選挙区に「刺客」と呼ばれる対抗馬を擁立し、“反対派つぶし”を図る小泉首相の政治手法を選挙の争点にするのが狙い。さらに教育と絡めることで「反対派いじめ」(同党幹部)を教育の観点からも問題視する考えのようだ。
代表の綿貫民輔元衆院議長は記者会見でも、反対派に対立候補を立てる自民党執行部の手法を「刺客と称して刺し殺す対抗馬を立てている」と痛烈に批判している。
この他、募集要項の選考基準では「あたたかい気持ちでお互いに助け合う協調性の持ち主」などを求めており、小泉首相の「刺客」路線との違いを際だたせている。
■国民新党の会見要旨
国民新党代表に就任した綿貫民輔氏らの記者会見要旨は次の通り。
【新党設立の理由】
綿貫代表 一法案について自分の信じることを堂々とやった者に対して、自民党からはじき出すという方法は断じて受け入れられない。(郵政民営化関連法案に)反対した三十七人を公認せず、「刺客」と称して仲が良かった自民党の同志に対して刺し殺すという意味の対抗馬を立てる執行部のやり方を座視しているには忍びないという気持ちで立ち上がった。トップダウン方式と称して密室でつくった政策をそのまま押し付けることのない政治を行うために、その先兵として頑張りたいと新党を立ち上げた。
【首相の政治手法】
綿貫氏 郵政法案と同じ強引な手法で政治を行えば、日本の議会制民主主義は破壊される。
亀井久興幹事長 小泉政治には温かみが欠けている。冷たい政治手法には賛同できない。
【目指す政治】
亀井氏 大都市、過疎地などそれぞれの地域で夢と希望を持てる社会をつくりたい。弱い人にも力のない人にも思いやりのある、温かい社会をつくりたい。経済合理性ですべてを割り切る社会は目指さない。
【郵政民営化】
綿貫氏 絶対反対とは言わない。国民のためになる方向なら取り上げていい。
【自民党との関係】
亀井氏 大変な決断をして新党を立ち上げた。小泉さんに独占されている自民党であってはならない。そのことを誰も批判できない今日の状況は恐ろしい。堂々と外に出て自民党に言うべきことを言い、外から正さないと日本の政治は直らない。
【新党の規模】
亀井氏 五人でスタートする。参加したい方も出てくるだろうが、強引には誘わない。それぞれの考えを尊重し、一緒にやれる人は一緒にやりたい。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050818/mng_____kakushin000.shtml
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK11掲示板