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(回答先: 議論沸騰 阿修羅政治板の1---再び思う、政治とは何か、選挙とは何か? 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 8 月 18 日 10:29:35)
ポチの自爆解散により、郵政民営化をめぐる衆議院選挙は国民に「政策」の是非を問うものとなったそうだ。
2003年時点は総論的な政党選択選挙みたいなものだったろう。
しかし情勢はイラク侵略をめぐる有事法制が成立し、北朝鮮による拉致問題で藩北朝鮮キャンペーンが吹きすさべ、「戦争のできる国」へ向けて着々と体制が築かれつつあった。日本帝国主義独占体はアメリカの世界支配戦略にのっかる形で、中露(北朝鮮、その後韓国も含む)包囲網に加担し、イラク戦争への加担にひた走っていた。狂算頭はその狂った頭脳で、アメリカの侵略を容認するかのような失言を繰り返し、労働者を裏切り、スターリン主義にもとづく祖国防衛主義に没入し、社民党は消滅の淵に立たされた。このような情況で、保革などという図式はとうの昔になくなり、保保(自民・民主)+公明、これを狂算党が補完する流れが明らかとなった。しこうして議会の翼賛化・政治のファッショが進展した。
今回は、「民営化」を軸にすえた賛否論に終始しているが、現実にはドイツ・ワイマール体制の崩壊に酷似した現象を生じていると思う。ヒットラー小泉の一人勝ち、それを支える鉄の六角錐、この片棒をかつぐゲッペルスよろしきマスコミ。世論の右傾化は進展し軍事的にはすでにポチが強権発動してもなんらおかしくない情況になっている。
この現状を支える階級情勢を見れば、米帝の世界戦略(中露包囲網)に加担する巨大独占体の代表である自民党とこれに若干の利害上の差異をもつも基本的には中国市場の確保をめざすブルジョワジーから成る自民党一部および民主党の二大勢力の激突のように情況が浮上しているように見える。議会はこのような、基本的には反共、右翼ナショナリズムのイドデオロギーが支配的となり、事実その担い手によって運営されつつある。
この点で見れば、国民の大多数である労働者(およびその家族)の存在は、上記二大勢力の狭間にあって、いかにも小ブル的存在のように扱われている(連合内でも旧同盟系の強い労組が中心)。そのため基本的には、狂算頭ではなく、民主党へ流れる浮動票としてとらえられているのだろう。
狂算頭が前回衆議院選で「ん百万票」を獲得した、と威張って居直り、敗北を否認したが凋落し、戦略的な敗北であるとの総括は成されていない。議会主義(選挙)が革命戦略だったのに。戦略的敗北の原因は、浮動票を求めて綱領を改悪してふにゃふにゃにし労働者の革命的魂を抜き取り眠らせてしまったからだろう。しかしその浮動票は民主党へ流れた。今回はその流れがさらに強まる気配だ。
一体に「浮動」とはなにか?
この回答はドイツ戦間期のワイマールに見出すことができる。
ヒットラーの母体は大ブルジョワジーでもなく、労働者階級でもなかった。第一次大戦後の天文学的インフレに見舞われたドイツでは労働者階級が呻吟する中で、中産階級が大ブルジョワになる望みを失いプロレタリアートに転落することをも拒否するが、淘汰されゆく運命にあった。この情況下で、国難にあるドイツの救世主のごとく現れたヒットラーを狂信し、ハイルヒットラーの号令のもと総てをヒットラーにゆだねた(授権法)。小泉の狙う情況(おとしどころ)は「郵政民営化」どころじゃないことが理解できよう。
トロツキー「次は何か」
解説: http://www.trotsky-library.com/books/d-s/mokuji.htm
「序文」ドイツ革命とスターリン官僚制
http://www.trotsky-library.com/books/d-s/00.htm
ほか
http://www.marxists.org/nihon/trotsky/books/d-s/mokuji.htm
http://www2u.biglobe.ne.jp/~Trotsky/index.html
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