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「噂の真相」元編集長、岡留安則氏 インタビュー
―現在の政治状況をどう見ますか?
■イメージで欺く
「歴史や社会が変化するときには必ず、ポイントとなる人物や組織が存在する。現在の日本政治でいえば、それが小泉純一郎首相のファシズムというべき政治手法だ。テレビ映像を最大限に活用したパフォーマンスによる巧みなイメージ操作によって、日本の政治をどんどん悪い方に変えつつある。本来、果たすべき説明責任や徹底した論議より、ジョークの利いたはぐらかしとすり替えが得意な役者ぶりで人気を得て、それが高支持率を支えている。」
―ポビュリズムと指摘される政治の流れは続くと思われますか?
「いずれ日本もその道を歩んでいくだろう。米国の二大政党による政治のように、パフォーマンスや演出の妙が支持率に直結する傾向は一層強まるのではないか。良しあしは別として、『ポスト小泉』候補は自民党の『中二階組』ではなく、メディア操作とパフォーマンスのうまい党幹事長代理の安部晋三氏ということになるのではないか。」
―政治家のスキャンダル報道を売り物にしてきた月刊誌を休刊して、一年半になります。
■言論統制の流れ
休刊理由の一つは、個人情報保護法の制定だ。最も公共的な存在である政治家の情報とスキャンダルは本来、有権者や納税者がその人間性を判断する上で重要な材料となるが、立法や司法がそうした言論を厳しく封じ込める時代逆行の流れになっている。
「政治家も一般国民と同様に個人情報が守られるべきだ、というのは一見正しく聞こえるが、公人は個人のプライバシーが制限されてしかるべきだ。米国の法律では、公共の関心にこたえる政治家ファミリーに対するスキャンダル報道は、プライバシーより優先的に解釈されている。しかし日本では、政治家に都合の悪いスキャンダル報道は封じ込めるメディア統制時代に入りつつある。」
―政治の価値をどう判断していくか、提案がありますか?
■徹底した議論を
「イメージ戦略が得意な小泉政治の本質は、実はそれを支持している層こそが犠牲になる政治であることが、伝わっていないのではないか?権力者には常に監視の目を注ぎ、権力の情報を公開させることが健全な民主社会に不可欠の要素だ。その上で、国民は政策についてもっと議論し合い、ポピュリズムに対峙し得る仕掛けが必要ではないか?ジャーナリズムが果たすべき役割が、そこにあることは言うまでもない。」
http://www.uwashin.com/2004/indexnew.html
河北新報 2005年7月6日 「読解・分析」
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