投稿者 外野 日時 2005 年 8 月 16 日 04:57:47: XZP4hFjFHTtWY
(回答先: 外野さん投げやりになっては駄目です。 投稿者 クエスチョン 日時 2005 年 8 月 16 日 00:48:46)
『影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか』(ロバート・B・チャルディーニ (著)社会行動研究会)は古典的名著ともいわれるものですね。社会行動研究会の出版では『プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く』(アンソニー プラトカニス & エリオット アロンソン (共著))が僕は特におすすめです。
いやというほど説得的メッセージに毎日さらされているのに、説得の技術を学ぶ機会、そうした技術がどのように効果を生み出すのかを理解する機会はほとんどないといってよいだろう。残念なことだが、このような状況は、疎外感やシニシズムを招いてしまうことになる。多くのアメリカ人が自分の社会の基本的な意志決定過程に当惑を感じるようになるからである。
…(略)…
大多数のアメリカ人はニクソンとその側近たちの行為に腹を立てた。しかし残念なことに、イラン−コントラ事件の頃になると、多くのアメリカ人が騙されることに対してシニカルな態度をもつようになり、オリバー・ノース、ジョン・ポインデクスター、そしてレーガン大統領自身がまんまと罪を免れたことに対してそれほど不満を示さなかった。しかし、このような冷笑主義に、われわれは代価を払わなければならない。シニカルな態度をもつ有権者というのは、やる気が失せた人びとである。実際、選挙権をもつアメリカ人のうち、わざわざ投票所に足を運ぶのは50%に満たないのである。
われわれが本書の執筆を思い立ったのは、素朴に受け入れるか完全な冷笑主義に陥るかという二者択一ではなく、他にも選択肢があるはずだということを心から信じているからである。今の時代、プロパガンダ・テクニックは、かつてないほど洗練された形で使用されている。とくに民主主義の世界では、実際どのようなテクニックがあるのか、いかなる心理学的ダイナリズムによってそれらが効果を発揮するのか、どうしたら救い難い不信感に陥ることなしにこれらに対抗することができるのかという点について、国民に十分な知識を提供することが重要なのである。本書が扱うのは、まさにこうした問題である。われわれ二人あわせれば、説得過程の研究をかれこれ45年も続けていることになる。だから、どのような方法が効果がないのか、また、なぜそうなのかということに関して、多少なりとも知識をもっていると思っている。さらに、どのようにしたら、無節操な送り手(この国の最高の政治機関も動かしている送り手も含めて)
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