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http://www.sankei.co.jp/news/050815/sei063.htm
自民党亀井派の亀井静香会長は１５日午後、衆院解散を阻止できず郵政民営化関連法案に反対した所属メンバーが非公認になったことなどの責任をとり、伊吹文明会長代行に派閥会長を辞任する意向を口頭で伝えた。伊吹氏は慰留しているが、亀井氏は記者団に「私はこういう性格だ」と応じない考えを明らかにした。派閥にはとどまる考え。当面は法案賛成派の伊吹氏を中心に派閥を運営する見通しだ。
亀井氏は記者団に「恐怖、強権政治を阻止できず、うちの派閥の連中を非常に厳しい苦しい状況に置いている。私が非力で、小泉（純一郎首相）さんのこういう政治を止めることができなかった責任を感じて辞めることにした」などと述べた。
衆院解散後、派内では「亀井氏は『解散は５００パーセントない』と言って（反対派を）安心させていたが、解散になった」などと亀井氏批判が続出。法案に賛成した前議員を中心に「小泉改革に協力しているのに、亀井派というだけで色メガネで見られる」「今後は亀井派を名乗らない」などと、暗に会長辞任を求める声も広がっており、こうした派内の空気にも配慮したとみられる。
一方、民営化法案反対派の関係者は「これで新党結成の流れができる」として、亀井氏が新党結成に動くのではないかとの見方を示した。（共同）
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郵政民営化関連法案に反対し衆院選で自民党非公認となった亀井派の亀井静香会長が１５日、会長辞任を表明した。当面は法案賛成派の伊吹文明会長代行を中心に衆院選に臨むが、派閥の支援は事実上、党公認の賛成派議員に絞られる見通し。亀井氏や平沼赳夫座長は反対派議員の支援に回る予定で、亀井派は分裂状態になる。選挙後の関係修復も容易ではなさそうだ。
亀井氏が伊吹、平沼両氏ら派閥幹部に辞意を伝えたのは１４日。平沼氏には都内のホテルでの会合で同席した際に「おれ、会長を辞めるから」と淡々と語ったという。
亀井氏は「小泉純一郎首相の強権政治を阻止できなかった」ことを理由に挙げるが、派内での求心力低下も一因。民営化法案をめぐり亀井派は、亀井氏ら青票（反対）グループと伊吹氏ら白票（賛成）グループに割れ、解散後は「白組と青組は交わらない。彼らの応援には行けない」（西川公也内閣府副大臣）と、「絶縁宣言」も飛び出すさらに険悪な状態に。水野賢一前衆院議員ら前職や元職の退会も相次ぎ、「選挙で亀の字は使いたくない」と亀井氏離れの空気が広がっていた。
亀井派はもともと亀井氏ら旧三塚派と、伊吹氏ら旧渡辺派出身のグループが合流した寄り合い所帯で、「これまでもぎくしゃくが続いてきた」（閣僚経験者）のが実態。
伊吹氏は１５日、「後任会長は選挙後に話し合うことになる」とする一方で、当面の派閥の呼称について「亀井氏の意をくんで『亀井派』はやめてほしい。『伊吹グループ』はどうか」と記者団に提案、派閥運営に意欲を示した。こうした状況に、亀井氏に近い幹部は「青組はたとえ選挙で勝ち抜いても肩身は狭い」と漏らしている。（共同）
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