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3区 公認問題が急展開
「ここにきて公認問題で内輪もめしたら、(自民党は)有権者にいい印象を与えない」。11日、衆院解散後、初めて開かれた自民党県連役員会。渡辺喜美は自信に満ちた表情で、持論を述べた。
「公認問題」とは、比例選で当選してきた蓮実進が、渡辺がいる3区からの出馬を求め、党公認を申請した件だ。
蓮実によれば、問題は、渡辺の父、美智雄の死去の翌年に行われた1996年衆院選前後にさかのぼる。
小選挙区制が導入されたこの選挙で、蓮実は自らの地盤でもある3区を渡辺喜美に譲る形で、比例選単独候補に転じた。以来、蓮実は比例選北関東ブロックで3度の当選を重ねたが、ここにきて、「今度は私が(3区公認を)譲られる番」と主張する。
比例選単独候補として3度の名簿登載は認めない、との党の方針があることから、すでに3期を務めた自分は、今回名簿から漏れるのでは、との危機感が背景にあるようだ。
しかし、この日の県連役員会は、96年以降、3回連続当選を果たしている渡辺を公認候補に推すことを、ほぼ全員一致で決定。それを覆して、蓮実が公認を得ることは、かなり厳しい情勢となった。
「めちゃくちゃな話。今から党本部に行って、掛け合う」。役員会終了後、蓮実は、憤まんやるかたない様子で、東京に向かった。
ただ、蓮実は、「党の裁定には従う」と再三発言しており、もし公認を得られなかったとしても、党本部の決定に逆らう形で無所属で出馬する可能性はそれほど高くない、との見方も強い。
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一方の渡辺は「(県連役員会で)皆が挙手をして決めたこと。(自分が比例選に回ることは)ありえない」と余裕の表情。「粛々と小選挙区の準備を進めるだけ」と語る。
美智雄から引き継いだ強固な組織を持ち、3区内の全市町村に後援会を持つ渡辺。過去3回の選挙は、共産党や社民党という組織力で差のある相手との戦いだったが、今回は、蓮実の出馬宣言に加えて、政権交代を訴える民主党が初の候補擁立を決めるなど、やや構図が変わった。
渡辺にとって組織引き締めが課題だが、今月7日、系列県議7人を集めて選挙協力を取り付け、その後、後援会幹部による選対会議を開き、選挙ビラの作成準備を進めるなど、過去3回のノウハウを生かし着々と準備を進める。
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自民の内紛が浮上する中、民主党は公募の末、小林隆の擁立を決めた。
東京で映像ソフト流通会社を経営する小林は、小山高に在籍したことがあるものの、3区ではほとんど足場がない。選挙区内には党支部もまだないが、「しがらみのない民間人や民主党が、新しい日本を作っていくと信じている」と言い、政治に新風を吹き込みたいと意気込む。政策面では「年金問題や少子化対策を焦点にしたい」と語る。
4度目の挑戦となる共産党の槙昌三は小泉内閣の税制改革や外交を批判、「自民も民主も結局同じ。3区でも野党を欲する有権者は多いはず」と話し、「まずは、比例・北関東ブロックの議席を2に回復させたい」と意気込む。社民党も前回に続き、公認候補を擁立する方針で検討を進めている。(敬称略)
蓮実 進72 自 前《4》国土交通副大臣
渡辺 喜美53 自 前《3》党金融調査会事務局長
小林 隆42 民 新 映像ソフト流通会社社長
槙 昌三61 共 新 党北部委長(元)西那須野町議
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/kikaku/063/3.htm
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