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(回答先: 本末転倒も甚だしい 投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 8 月 14 日 13:49:36)
> 国民の困窮を煽って、政権を転覆することを主張する行為が、如何に、冒涜か。
>何のための政治か?
>何のための経済学か?
>「政治」は、手段である。
>確かに、ドイツ、イタリアの過去において、また、日本の戦前において、貧困層に
>『ターゲット』を置いて、プロパガンダによって、政権を奪取した権力者集団が居た。
>しかし、そのスポンサーは、財閥であった。
ODAウヲッチャーズさん、熱弁はわかるよ、でもねえ。
国民の困窮は、既成社共、連合が翼賛議会に埋没することでブルジョワジーと同じ土俵に乗せられて「改革」論議に引っ張られることにより後景に押しやられてしまっているんではないの?
本来「改革」が国民の困窮を救済するものならばそのようなアピールがブルジョワジーからも成されるべきだが、省庁のスリム化とは必然的に国民のための福祉やサービスの低下を伴なうものだろうよ。現実に大量の自殺者が毎年生じているではないか。むしろ(郵政)労働者への憎悪を煽りながら民営化を測ってきたのが小泉政府なのよ。
したがって、小泉政権を打倒するのに、労働者の困窮の問題が無視されるのであれば労働者は怒りを爆発させて政権転覆を実行する権利をもっている。これは単に彼我の力関係によってはかるべきものである。
議会が労働者の存在を無視して反労働者的法案を審議し、成立させてゆくのならば、労働者は自らの利害を貫徹する機関を設置して権利を行使することができる。
あなたが戦前の話しを持ち出すのならば、現実にはナショナルセンターとしての連合は戦前の産業報国会化して今、翼賛政治の一翼を担っているのであり、連合は労働者にとっては国家の犬に成り下がっているとしか映らない。
また、翼賛議会における議席獲得(選挙での集票)の目玉から自衛隊合憲を唱え、天皇制を容認し、しかもブルジョワジーと提携することを夢想する共産党が、現実には労働者を裏切る役割しか演じていないのだから、労働者にとっては議会及び政党そのものの性格および存在が無意味なものでしかない。
貧困層による政権奪取とは、貧困層イコール労働者階級としてとらえかえさせてもらうが、ドイツやイタリアの過去におけるそれは、ナチスおよびファシストの「プロパガンダ」だけの問題としてあなたは「政権奪取した」と言い切っている。プロパガンダで政権を奪取したあとは労働者の権利は剥奪されてしまったではないか。
それに日本の戦前では、20世紀のことだろうと思うけども歴史的に「奪取した」事実はなく、クーデター失敗と軍部の発言力強化があったのみ。この場合の貧困層とは、農村の疲弊に喘ぐ農民のことであり、軍部には農村出身者が圧倒的に多い中で、政党政治の腐敗に対する怒りをもつ極右青年将校を中心としたクーデターが企図された。バックに財閥が居たと名言できるのか?むしろ財閥およびその出身者である政党の要人は軍部から暗殺された時代である。この当時は労働者階級も社会運動もすでに治安維持法で窒息させられて中国侵略が本格化していった時代だ。翼賛政治のもと、議会は翼賛議会、労組は翼賛労組とさせられ、国家総動員法も成立して労働者もどんどん戦場へ駆り出されていった。マスコミがこれらの事象を熱狂的に支持していたことも事実である。
この歴史から現在を見るならば、状況が酷似していることは多くの人々が言ってきているところ。
現実には、すでに小泉内閣によって有事法、自衛隊法、国民保護法が成立し、アメリカのイラク侵略に加担しているではないか。戦争行為を正当化するための憲法改悪も現実化しつつある。教科書に書かれた侵略の歴史の修正、侵略戦争の美化と、愛国主義教育、君が代斉唱・国旗掲揚の強制、これらの事象はすべて政府支配階級=ブルジョワジーの利害であり、これは明らかに議会を通して貫徹されたのである。これを支えているのはマスコミだ。
以上のことから国民の困窮を煽るということは、労働者の力で自民党政府の打倒をめざすことであるが、上述のとおりの階級情勢により、それ以上のものを夢想することは現在的には不可能である。議会を否定する力量も持ち合わせてはいない。したがって支配階級内部の権力闘争は労働者的利害にまったく反するものであり、そのことが選挙における投票率の低下としてあらわれると思う。
さらに、自民党政権が打倒されたからと言っても、たとえば民主党が政権を奪取したとしても、民主党は自民党よりもタカ派的色彩(旧社会党右派を除けば)が強い部分がるのだから、労働者階級にとってはさらなる困窮化をもたらすのではないかと私は危惧しております。
まことにあなたが言うように現実の自民党政府=支配階級による「政治」は労働者階級を支配するための「手段」として現出している。
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