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郵政民営化関連法案に反対票を投じた自民議員らが執行部に対し、「民営化自体は賛成」など恥も外聞もない保身の弁明をしていることが11日わかった。公認されないうえ、“刺客”投入第1弾を目の当たりにして震え上がったのか…反対派は雲散霧消の情勢だ。古賀誠元幹事長(65)ら欠席・棄権組については武部勤幹事長(64)が「改革支持を確認した」と全員公認を表明。だが反対をあおるだけあおって寝返った古賀氏の政治姿勢には批判が高まっており、求心力低下は不可避だ。〔写真:郵政「反対」組に“焦土作戦”を展開する小泉首相(右端)。相手はギブアップ寸前?=11日、首相官邸〕
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小泉純一郎首相(63)による改革抵抗勢力駆逐作戦に、反対派はジリ貧状態だ。参院採決前の宣告どおり非公認となるうえ、新党構想もポシャり、さらに反対派全員に対抗馬を擁立するという首相の指令が追い打ちをかけた。
第1弾が「小池ショック」。小泉改革をせせら笑い続けた小林興起前議員(61)が立つ東京10区に、“マドンナ”小池百合子環境相(53)を比例近畿から投入する離れ業を見せられては、たまったものではない。
「自分の選挙区にはどんな対抗馬が送り込まれるのか…」。強力な刺客の影におびえ、疑心暗鬼になる反対派。加えて各種世論調査で小泉改革や解散への支持率が高いことも手伝い、転向組が続出しているのだ。
一部報道によると、郵政族議員でつくる自民党郵政事業懇話会の会長、綿貫民輔元衆院議長(78)と野田聖子元郵政相(44)は、党執行部に提出した弁明書でともに「(法案)手続きに重大な欠陥がある」としたうえで「郵政民営化には賛成」と記しているのだ。
郵政族議員筆頭格の2人も、弁明というより降伏? 反対派ではほかにも弁明書などで郵政民営化法案について「政策として賛成」(青山丘氏)、「出てくる法案が良ければ賛成する」(小西理氏)と、賛成に転じる議員が1人また1人…。あれだけ強硬に反対しておきながら、転向すれば温情を受けられるとでも思っているのだろうか。
党執行部は反対票37人に徹底して厳しく臨む一方で、欠席・棄権組14人には柔軟姿勢。武部幹事長は11日、引退を表明している中村正三郎元法相(71)、佐藤信二元通産相(73)=ともに欠席=を除く12人全員を、公認する考えを表明したのだ。一時は無所属出馬も取りざたされた小渕優子(31)氏=写真左=もその1人。
武部幹事長は「党公認で立候補したいという意思を確認できた。郵政民営化に賛成し、小泉構造改革路線を支持する人ばかりと確信する」と言明。ただし「(民営化賛成の)意思を確認してから公認手続きをしたい」とし、誓約書に署名させたうえ、15日に予定する第1次公認には入れず、格差を付ける方針だ。
「欠席・棄権」はもともと、党執行部の追及の“逃げ道”確保を狙った姑息な手段。うち派閥領袖格の大物に、次期党総裁に色気を見せる高村正彦元外相(63)と古賀誠元幹事長=写真右=がいる。
古賀氏といえば6月、日本遺族会会長として小泉首相の靖国神社参拝について「近隣諸国に配慮を」など事実上の自粛を求める見解を発表したが、実は単なる私見に過ぎず、遺族会から大ブーイングを受けている。
外交問題に影響した失態に続き、またしても郵政民営化反対をあおるだけあおっておきながら、自分はいち早く「賛成」へ寝返っての公認確保。遺族会会長としての無責任さに加え、今回の変わり身の速さで「たとえ当選しても政治力、求心力の低下は避けられないだろう」(官邸周辺)と批判も出ている。
★綿貫氏「首相は蛇…私どもはマングースになる」
郵政族議員でつくる自民党郵政事業懇話会の綿貫民輔会長(元衆院議長)は11日の参院反対派議員会合で、小泉首相が衆院の反対議員37人に対立候補を立てる方針であることについて「あの人(首相)は蛇みたいに粘っこい。私どもはマングースになる」と“応戦宣言”した。そして「我々はあくまで王道を歩んできた。正しいことは正しいと通る政治を実現したいので、力強い支援をお願いしたい」と、郵政権益にしがみつく族議員批判を気にする風もなくぶち上げた。
◆政治ジャーナリストの花岡信昭氏の話 「郵政民営化法案に反対した衆院議員のほとんども本音では、まさか参院が否決して自分たちの首を取るはずがないと考えていた。完全な計算違いです。保身に走っている? そうですね。小泉首相は改革派と守旧派という2つの対立軸を鮮明に打ち出し、参院否決なら衆院解散の方針を貫いた。簡単でわかりやすい構図のため、世論も味方についている。政治のけんかはこうしなければならないという見本で、小林興起氏の東京10区に小池環境相をぶつけたのは、まさにその象徴。小泉首相の完勝です」
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