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郵政民営化関連法案の造反組に対し、次々と刺客を放っている自民党執行部が、小泉政権で長く広報本部長を務めた八代英太元郵政相(68)に対して「政界引退」を迫っていることが11日、分かった。選挙区の東京12区で、選挙協力する“公明党のプリンス”太田昭宏幹事長代行(59)とぶつかるためで、「引退すれば八代氏の息子を別の区で立てる」という“くどき文句”まで浮上。この日、八代氏はスポーツ報知の取材に答え、「ひどいいじめだ。公認もせずに引退しろと言われる筋合いはない」と怒りをぶちまけた。(選挙取材班)
激怒!!「必ず出る」
小泉政権を長年、支えてきた八代氏。自民党広報本部長を長く務め、小泉改革を推進してきた。03年9月の自民党総裁選では旧橋本派でありながら小泉首相の推薦人に名前も連ねた。同年11月の衆院選では、公明党との選挙協力の象徴として小選挙区を太田氏に譲り、自らは比例区に回った。
「小泉政権には尽力してきたという自負がある。(法案の)100のうち99は賛成してきた。一つぐらい反対してもいいのではないか。開かれた政党だったら当たり前の話だ。それなのに…」唇をきつくかみ締め、ため息を漏らした。
自民党都連はこの日、緊急国会議員会議を党本部で開き、郵政民営化法案に反対票を投じた小林興起、八代両氏について公認申請せず、両氏の応援をした場合も処分の方針を決めた。小林氏に対しては小池百合子環境相が“ヒットマン出馬”を表明。八代氏に対して、さらに過酷な「引退勧告」まで行った形だ。
関係者は「自民党本部は東京12区で太田氏を推薦する方針。12区は民主党現職の藤田幸久氏も含めた三つどもえだけに、八代氏が無所属で出馬した場合、太田氏も厳しい」と指摘。前回03年の衆院選では比例区に回った八代氏の支援を受けながらも太田氏と藤田氏は、わずか3000票差しかなかった。
また、「公明党は次の党の顔となる太田氏を何が何でも小選挙区で立てたい。落選させることも絶対にできない。そこで自民党執行部には『八代を責任を持って下ろしてくれ。できなければ全選挙区での選挙協力を見直す』とまで厳しく突き付けたようだ」という情報も一部である。
そこで、自民党内で飛び出した仰天プランが「八代氏の秘書を務めている長男を別の選挙区で公認し、出馬させ、(八代氏は)引退させる」というもの。長男の出馬候補区として、わいせつ行為で議員辞職した元自民党・中西一善氏の東京4区という説も浮上。「同区の自民党候補は公募になり、11日に応募を締め切ったが、八代氏側がこの条件をのめば、差し替えもあり得る」と関係者。公明党も同区はまだ公認を立てておらず、自公協力になるというものだ。
「郵政反対派の父親を引退」→「賛成派の息子を公認」という“親子くら替え”作戦は、すでに新潟4区で実現している。03年衆院選で落選した栗原博久元農水副大臣は、郵政反対で公認を得られない見通しとなり、賛成派の長男に選挙区を譲って引退した。
こうした水面下の動きを八代氏も察知しているようだが「直接聞いているわけではないが、冗談じゃない。私には私と選挙区の有権者との大事な約束がある。息子の話もそうだが、公認も応援もしないで『選挙に出るな』なんて、言われる筋合いはない。『死ね』ということか」と淡々とした口調ながら、静かに怒りをぶちまけた。
参院初当選、そして衆院にくら替えして28年間、永田町で働いてきた八代氏。それがたった一度の党への反乱で、選挙で国民に判断される機会もないまま、政治生命を奪われかねない大ピンチに。造反組に対する執行部の仕打ちに八代氏は「冷徹ないじめは、はねのける。野垂れ死にしてもいい。必ず選挙には出る」と厳しい表情で訴えた。
◆八代 英太(やしろ・えいた)本名・前島英三郎(まえじま・えいざぶろう)。1937年6月2日、山梨県八代町生まれ。68歳。石和高卒業後、56年山梨放送に入社。アナウンサーとして活躍し、63年、芸能界デビュー。テレビ司会者だった73年、公演中に舞台から転落し、車いす生活となる。77年、参院初当選。3選後、衆院にくら替え。03年に3回目の当選を果たした。党広報本部長などのポストの他、99年10月から00年7月までは郵政相を務めた。
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