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http://www.sankei.co.jp/news/evening/12iti001.htm
自民党本部が郵政民営化関連法案に反対した前職の全選挙区に対抗馬を擁立する強硬姿勢を打ち出したことに対し、亀井派の立候補予定者が危機感を募らせている。造反組の中核を担った派閥だけに、前職だけでなく返り咲きを狙う元職の間に重くのしかかる、公認問題や有権者に改革抵抗派とみられることへの不安。「亀井派イコール反対派ではない」。身内の造反組とは一線を画し、亀井派のイメージ払拭(ふっしょく)に懸命だ。
「有権者から、そういう目で見られているように感じる」
大阪10区から立候補予定の亀井派の自民元職、松浪健太氏(33)。街頭演説では、有権者から「亀井派イコール郵政改革反対派」と思われているように感じてしようがない。10区は四人が立候補予定の激戦区。もともと、“落下傘候補”でもあるため、陣営には「党公認でないと戦えない」という危機感がある。
松浪氏は国会が郵政法案をめぐって政局含みだったため、郵政民営化について考えるため地元の郵便局長会との接触を重ねて話に耳を傾けてきた。「郵便局ネットワークは守らなければならないが、財政投融資のあり方に問題が…」。近く、自身の郵政民営化への賛否を街頭で明確にしようと考えている。
「派閥とは別に自分の考えを有権者に訴えたい」と松浪氏。「亀井派といっても、(派閥会長の)亀井(静香元政調会長)さんより、(賛成票を投じた)伊吹(文明元労相)さんにお世話になっている」と陣営幹部は説明する。
一方、比例近畿ブロックからの単独立候補か兵庫6区か、党本部の裁定待ちの元職の阪上善秀氏(58)。同じく亀井派所属だが、十日に行った自身の選挙区に関する記者会見の席上、「私は郵政民営化には賛成の立場だ」と明言した。
前職も心境は複雑だ。法案の衆院採決で棄権した自民党大阪府連会長、柳本卓治氏(60)は「政策グループの選挙ではなく党の選挙でやってるわけですから」と、所属派閥への“逆風”には言及を避ける。「今後も改革に賛同する」との趣旨の弁明書を党本部に提出、党公認を求め大阪3区から立候補する考えだ。
≪締め付け厳しく…恐々≫
郵政民営化関連法案に反対、今や“反小泉”の象徴ともいうべき、亀井静香元政調会長だが、その足元はぐらついている。郵政衆院採決時で衆院前議員二十九人の亀井派は、採決では反対十二人、賛成十六人、棄権一人。このうち賛成組が、「亀井会長を中心にしては選挙戦は戦えない」と伊吹文明元労相を中心に独自に選挙戦を戦うことを表明、賛成票を投じた水野賢一氏などは同派を退会してしまった。
そのため従来通り、派閥独自の選挙本部を立ち上げるものの、賛成組(白票)と反対組(青票)で、別々に選挙本部を設置する予定。同派議員は「白組と青組では一緒にやろうという雰囲気はない」と語る。亀井派で賛成に回った萩山教嚴氏などは、執行部の「刺客」として、造反組の重鎮、綿貫民輔元衆院議長(旧橋本派)の富山3区への出馬にまで意欲をみせている。
ここまで亀井派が分裂状態になっているのも、自民党執行部の締め付けが厳しいからだ。小泉純一郎首相は、衆院採決に反対した造反組の全選挙区に対立候補をたてることを言明。また「亀井氏に応援演説を頼もうものなら、党公認を取り消されるのでは」などの声も永田町では聞こえてくる。
造反組内でも「無所属で、対抗馬までたてられて、大丈夫か」と動揺が広がっているのも事実。小泉首相を中心とした厳しい締め付けに、反対派の象徴、亀井氏は苦戦を強いられているのが実情だ。
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